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TOKYO ART BOOK FAIR 2024に出展。新作アートブックを5作家分リリース!

国内最大級のアートブックのイベント

第14回TOKYO ART BOOK FAIR(以下、TABF)が11月28日(木)から12月1日(日)にわたり、東京都現代美術館にて開催。国内外から約300組の出版社、ギャラリー、アーティストが一堂に集まり、アートブックやZINEの魅力を来場者に向けて直接伝えます。 
https://tokyoartbookfair.com/

サンエムカラーは、この日のためにアーティストと制作したアートブックを販売します。


YOSHIROTTEN『霧島百景』  新作100ページの大型タブロイド

現在制作中。当日は変更点があるかもしれません

アーティストYOSHIROTTENの個展「FUTURE NATURE II In Kagoshima」のアートブック。初となる公立美術館(鹿児島県霧島アートの森)での展覧会の作品から、霧島の風景をモチーフにした作品をまとめた一冊。印刷はジェットプレスで行い、幻想的な雰囲気を紙に落とし込みました。専用のOPP袋に入れて販売します。限定版は透明封筒をレンチキュラーでプリントして5部発売。東京で入手出来るのはここだけ。

技術情報
タブロイドは枚葉インクジェットでは苦手とされる薄紙で制作しました。紙の風合いとしっかりとした色再現との両立は、これまでのサンエムカラーの知恵の結晶でもあります。限定版の透明封筒は、UVインクでプリントしたレンチキュラーでつくられています。一般的なレンチキュラーは複数の画像を切り替えますが、本作では作品画像と透明を切り替えることで、作品と封入されている本が混ざり合い消える効果をお楽しみいただけます。

書誌情報
印刷技法:書籍(枚葉インクジェット)、限定版透明封筒(UVインクジェット)
仕様:B3、100ページ、b7バルキーA横33kg、通常版OPP袋入り
アートディレクター:YOSHIROTTEN
印刷・製本:株式会社サンエムカラー
価格:通常版7,000円(税込、TABF限定価格)、限定版30,000円(税込)

YOSHIROTTEN(ヨシロットン)
YOSHIROTTENは、1983年鹿児島県鹿屋市出身。グラフィックデザイン・商業美術の背景を持ち、地球・光・色彩などを題材に、S.F.と神秘主義、自然世界と都市文化が混じり合う世界観を描いてきたアーティストだ。主な個展に「FUTURE NATURE」(TOLOT heuristic SHINONOME、2018)、「SUN」(国立競技場・大型車駐車場、2023)、「Radial Graphics Bio / 拡張するグラフィック」(ギンザ・グラフィック・ギャラリー、2024)など。クリエイティブ・スタジオ「YAR」代表。https://yoshirotten.com/

三重野龍『二手ノ龍』 今までのグラフィックを集めた上製本

京都を代表する若手グラフィックデザイナーであり、オルタナティブギャラリーVOUでのデザインを行う三重野龍、初となるハードカバーのアートブック。彼が日々手がけるグラフィックデザインからピックアップした作品を、超高色域CMYKによって鮮やかな発色を実現した。小ロットでも上製本が作れるサンエムカラーならではの一冊。

技術紹介
人間の視覚では認識できるが、物理的に存在しない彩度限界のCMYKデータを仮想的につくり、これをデジタル印刷機・ジェットプレスの最大色域で印刷しました。CMYKモードのデータでもRGB印刷に迫る、もしくは超える色を作れないかという試みです。色空間の広い現実には存在しないICCプロファイルを捏造し、使い方を誤用することで本書の色はつくられています。正しい色を伝えるためのICCプロファイルのルールを破り、積極的に色づくりにハックする使い方は、国際カラーコンソーシアム (ICC)もかつて提唱していたアブストラクトプロファイルと多分同じ発想で、没になった技術の復刻のような気分でもありました。

書誌情報
印刷技法:枚葉インクジェット
用紙:b7トラネクスト
仕様:178×252mm、52ページ
製本:糸かがり上製本 ホローバック 表1・背×黒箔あり
著者:三重野龍
印刷・製本:サンエムカラー
価格:5800円(税込)

三重野龍(みえのりゅう)
1988年生まれ、2011年京都精華大学グラフィックデザインコース卒業。京都でフリーのグラフィックデザイナーとして活動。美術や舞台作品のロゴデザインや広報物の制作を中心に、文字を軸にしたグラフィックデザインを実践。東京や世界からもっとも注目を浴びる日本人グラフィックデザイナーの一人。
https://www.instagram.com/mienoryu/

AUTOMOAI『Trimming/ALL./I』 初のタブロイドならではの作品集

現在制作中。後日公開予定

オートモアイ初となるタブロイド版は、国内未発表の作品から今夏の新作だけでなく、初公開となるスケッチや写真も掲載。気鋭の若手アーティストAki Yamamotoをディレクターに迎え、大胆でフレッシュなリエディットを施された最新版は、本書がすっぽり入る大型トートバッグ付きです。

書誌情報
印刷技法:枚葉インクジェット
仕様:横35cm×縦48cm(B3変形)、24ページ、ヴァンウーボV-FS菊横90.5kg、トートバッグ付
2024年11月28日初版第1刷 
アートディレクション・デザイン・編集:アキヤマモト
DTP:國枝達也
印刷・製本:株式会社サンエムカラー
発売:株式会社サンエムカラー、焚書舎
発行所:株式会社サンエムカラー
価格:4000円(税込)(トートバッグ込み)

AUTOMOAI『The transparent thread that connects me to hell』    表紙をくり抜いた装丁の図録

特殊な装丁のため、現在制作中。後日公開予定

シーンの枠を超えた活躍が常に注目を集める作家オートモアイの新作画集が完成。2024年の個展「わたしと地獄をつなぐ透明な糸」で発表された作品のほか、多数の描き下ろしを含む、70点のアートピースを収録。箔押し、窓あきの表紙で、物質としての本を最大限に生かした、美しい造本に仕上がっています。

技術情報
枚葉インクジェットで刷られた本書は、表情のある深い色や淡いながらもしっかりとした色味を再現しています。当たり前のようですが、印刷で犠牲になる色は差異のデリケートなうつろいの表情です。ここをしっかりと描写するため本体のチューニングと、ICCプロファイルを独自に設計しています。これにより、サンエムカラーのオフセット印刷の特徴である高濃度と高彩度の刷りあがりを枚葉インクジェットでも再現しました。

書誌情報
印刷技法:枚葉インクジェット
仕様:横17.9cm×縦24.5cm、80ページ、ドイツ装(スケルトン装)、表紙OKトップコード46縦135kg、見返しヴァンウーボV-FS菊横90.5kg、本文b7トラネクスト46縦99kg
2024年11月28日 初版第1刷
編集:斎藤録音、柴田さやか
装丁:國枝達也
写真撮影:井上桂佑
印刷:株式会社サンエムカラー
製本:株式会社望月製本所
発売:株式会社サンエムカラー、焚書舎
発行所:株式会社サンエムカラー
価格:6,000円(税込)

AUTOMOAI(オートモアイ)
2015年からモノクロでの作品の制作を開始、2018年からはカラーも多用し、匿名性の高い“存在”が画面に佇んでいるような 作風で知られる。極めて客観的でもありながら、とてもパーソナルな情景にも見えてくるその作風は、人間同士の関係性や、作品と鑑賞者の関係性など、必要な情報が削ぎ落とされているからこそ見えてくる景色と情景を提示する。https://www.instagram.com/auto_moai/

栗棟美里『Images』 人物像をレンチキュラーでプリントしたカード

現代美術家。インターネットから収集した膨大なデータと、作家独自の視点で撮影された写真を融合させ、現実と虚構が交錯する幻想的な世界を描き出すレンチキュラー作品シリーズ「Images」のエディション作品。
本作品集では、シリーズの中でも特に魅力的な作品を厳選。UVインクによる高精細なレンチキュラー作品と、作家直筆サイン入りの超高精細FMスクリーンと高輝度インキで刷られた作品証明書・冊子をセットにした、限定30部の作品集。

技術情報
作品となるレンチキュラーのカードは、UVインクジェットプリンタの透明インクでレンズをプリントして制作しています。一般的なレンズシートを使わないため、必要な部分のみにレンチキュラーの効果を付けることができます。また、レンチキュラーの3D効果は、顔の凹凸を生成AIで3D情報を制作しました。
蛇腹の冊子は、サンエムカラーの独自技術である「燦・エクセル・アート(印刷の8K)®」を用いています。1000線相当の超高精細のFMスクリーンにより、細部の表現とともに広い色域で作品を再現しました。本書では、通常のインキではなく広色域インキを使い、4色印刷の彩度の限界に挑戦しています。

書誌情報
印刷技法:カード(UVレンチキュラ)、作品証明書・冊子(枚葉オフセット 燦・エクセル・アート 印刷の8K ®、高輝度インキ)
用紙:カード(G-PET 500μm 9枚)、作品証明書・冊子(本文ヴァンヌーボVスノーホワイト 150kg)、表紙(ロンニックBL-653)、あい紙(クロマティコ ホワイト100g/m² 、 クロマティコA ホワイト200g/m²)
夫婦箱:ロンニックBL DK-04
著者:栗棟美里
協力:TEZUKAYAMA GALLERY
デザイン:塩谷啓悟
翻訳:内田千恵
展覧会写真:麥生田兵吾
印刷:株式会社サンエムカラー 
製本・製函:株式会社西川紙業
価格:62,700円(税込)

栗棟美里(くりむねみさと)
1988年兵庫県生まれ。2013年京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程版画分野修了。現代美術家、京都精華大学芸術学部非常勤講師。自らが撮影した写真を支持体とし、その上から描画を施すミクストメディアの手法で、一貫して美・存在・時間・生命といったものの本質を問い続けてきた。近年は、インターネットを介した情報過多社会の中で「見る」という行為の本質とは何かをコンセプトに作品制作を行っている。
https://www.instagram.com/m.kurimune/

麥生田兵吾『untitled』 新聞印刷機をカラーマネージメント

写真家・麥生田兵吾。京都新聞印刷とのコラボレーションによって、サンエムカラーが新聞印刷機のカラーマネジメント設計、色補正を行う。それによって、既存の新聞よりも広い色域の新聞を印刷することを可能にした。

技術情報
新聞の写真印刷は現在が最良なのか? 今回改めて新聞印刷の色を分析し、丁寧に色を追求するとどうなるのか?というのが本書のチャレンジでした。カラーチャートを印刷して分析することによって、新聞印刷における色の限界を数値化し、現在の技術でICCプロファイルを制作しました。これにより、RGBからCMYKへの変換精度を従来の方法から劇的に向上することができました。カラーマネジメントのワークフローを再設計することに加え、作品1点1点に対して新聞印刷の適正にあったレタッチを施しています。色再現を再検証し磨き上げることで、その印刷手法のポテンシャルを引き出す。本来の意味のカラーマネジメントを行った一冊になります。

書誌情報
印刷技法:表紙(オフセット印刷)本文(新聞輪転印刷)
用紙:表紙(OKミューズキララグレー)本文(新聞用紙)
製本:中綴じ 表紙小口折り、シルバー箔押し)
寸法:表紙(39.6×27.7×折返24.0cm)本文(39.6×27.3cm)
発行日:2024年11月28日
著者:麥生田兵吾
デザイン:北原和規(UMMM)
表紙印刷・製本:株式会社サンエムカラー
本文印刷:株式会社京都新聞印刷
価格:1980円(税込)

麥生田兵吾(むぎゅうだひょうご)
「Artificial S」という一つの主題に専念し制作活動している。「S」は「sensitivity」「space」「scene」など複数の意味と、そして複数性そのものを包含させている主題は全5章で構成され、全章を通して「生と死」が互いに溶け合うさまを表現する。現在は展示空間の表現から、本の表現への制作を進めている。また 2010年より写真活動「pile of photographys」をweb上で発表し続けている。
http://hyogom.com/

印刷技術をアートブックに

作家との繋がりと、サンエムカラーならではの技術によって、アートブックをつくりました。サンエムカラーのストアで販売しているアートブックも販売予定です。当日は実際に作品に触れていただけましたら。今後、制作もご一緒できたら幸いです。

イベント情報

日時
11月28日(木) 12:00-19:00 (最終入場 18:30)
11月29日(金) ~12月1日(日) 11:00-18:00 (最終入場 17:30)

会場
東京都現代美術館 企画展示室B2F、エントランスホール ほか

入場料
一般 1,000円(税込) オンライン事前予約制
※チケットの発行手数料に別途165円(税込)がかかります。
※11月14日(木)12:00より販売開始予定。本ページにて購入ページのURLをご案内いたします。

※小学生以下無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付添いの方(2名まで)は無料になります。
※一部のイベントには別途参加費が必要です。
※当日券は1,200円(税込)で、若干数ご用意する予定です。

公式サイト
https://tokyoartbookfair.com/

Instagram: https://www.instagram.com/tokyoartbookfair/
X: https://x.com/tabf_info
Facebook: https://www.facebook.com/tokyoartbookfair/

・東京都現代美術館
東京都江東区三好4-1-1 [ Google MAP ]

オートモアイ図録の制作風景
京都新聞印刷での制作風景

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