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ハーケン

今の世の中、モノにしろ情報にしろ、欲しいものは比較的簡単に早く手に入る

そして、誰にでもその権利はあるものだから、みんな我先に欲して、人の気持ちはセカセカギスギスする

特に情報は「生モノ」と言われて、早く手に入れればそれだけ有利になるものだから、みんな喉から手が出るほど欲している
時にはその価値から、金銭が動く場合もあって‥‥

「早いコミュニケーション」に慣れすぎてしまうと、視野が狭く浅慮になって判断をミスる場合が多いと、特に思うのです

最近よく見返す「ハイキュー!!第289話「"楽”・2」」の中に、この状態と重なるシーンがあります

チャンスボールが返ってきた烏野は、相手の体勢が整う前に決めてしまおうと、どんどん攻撃のスピードを上げていきます

でもそれは味方の視野を狭くし、呼吸を浅くし、本来落ち着いて考えれば絶対しない思考に陥ってしまい‥‥自分たちの首をも絞めていく

そんな時、主人公「日向」はファーストタッチに高く山なりのレシーブを上げます‥‥「みんな一旦落ち着こうよ!オレたちの力全部を出し切れば、絶対勝てるから」って言わんばかりに

自分と周りの思考と呼吸をリセットさせ、万全の体制で攻撃に移るための「高くやさしい」ファーストタッチ

そう、特に一人の頭で色々考えていると、早く結果を出そうとして焦り、意図しない結果を招くことも多い‥‥周りに多くの味方がいるにも関わらず

力を発揮しようとすれば、適度に「楽」をしないと最高のパフォーマンスは発揮できないんだ‥‥それも一人より二人の方が、相乗効果でより大きな力を発揮できる

私は考える‥‥より多くの攻撃パターンを
どうすればブロックをかいくぐれるか
どうすればレシーバーのいない場所に打てるか
どうすれば強いボールが打てるか

だから必要なんだ
私に「ボールを上げてくれる存在」が‥‥

時に早く
時にゆったり
時に高く
時にドンピシャで

高く険しい道のりに、足掛かりとなる「ハーケン」
ゆっくり確実に、一緒に登っていこうよ


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「陽だまり」のnote
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