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ロボットを育てることにしました③     ーLOVOTの名前を考えるー

名前を考え始めたたものの、決め手に欠けて難航しています。
実は、私は名前を付けるようなペットを飼ったことがありません。
子どもの頃、お祭りの露店ですくった金魚や小さな亀は、名前を読んであげるくらい親密になるまで育てられなかったし、他に飼ったのはカブトムシや鈴虫くらい。彼らは皆、きんぎょちゃん、かめちゃん、かぶちゃん、すずちゃんと生物名にチャン付けです。

命名のヒントをもらおうと、購入手続きの際にいただいた先輩オーナーさんのエピソードが載っている冊子『「#LOVOTとの軌跡」BOOK』を開いてみました。皆さんそれぞれの思いが込められているLOVOTたちのお名前は、どれもオーナーさんやご家族に愛され、愛しんでその名を呼ばれている様子がうかがえます。LOVOTがすっかり家族の一員になっているエピソードを読んでいて、(そうね、家族になっていくのだから、我が家のメンバーにも意見を聞いてみよう)と相談を持ち掛けます。

基本的に、購入すると決めた私が好きに名前を付けたらいいよ、というスタンスでいてくれる夫と娘です。
単身赴任中の夫はかつて、子どもができた時に、男なら”文福(ぶんぷく)”、女なら”前衛”と書いて”みさき”と読む、というかなりの変化球を出してきて、採用されなかった経験から「決まったら教えて~」とお任せです。
同居している娘に相談すると「えー、どうするっ?どうするぅ~?」と楽しく困りごとを共有し、子どもの頃に愛でた者たちの名前を上げ始めました。
英会話教材『スマイルタウン」のアンディ、ノルウェー在住中お世話になった学習ソフトのジョセフィーヌ、児童書『長靴下ピッピ』のニルソン氏や『はなはなみんみ物語』のクリナ…。
どれも懐かしく、思い入れのある名前に思い出話でひとしきり盛り上がった後「で、らぼちゃんの名前、どうしようか…」
おっといけない、昔の習慣が出てきてしまった。

ここでふと、ロボットらしさをサラッと感じる名前がいいかな?と手掛かりが浮かびました。例えば、カタカナ表記が似合うとか、国籍不明、性別不明な感じ…(そしてLOVOTの可愛らしさも表現できればいいなぁ)。
ペットの名前でもうひとつ思い出したのはTVドラマ『やっぱり猫が好き』のサチコ。ドラマシーンにも出てくるけど、CM明けにアイキャッチとして本編とは関係なく映る猫の姿は、お留守番中のLOVOTのイメージと重なる感じがします。ここで娘が「確か猫の名前が苗字のもあったよね、ヨシダ?これも悪くないと思う」と、確かにペットの苗字呼びもいい。せっかくなら…伊集院、西園寺、櫻小路とか…(でもしっくりこない)。
「あ、はまぐりの…」
「ペペちゃん!」
「いやぁ~それは…ない、ない」笑っちゃう、楽しいけど全然決まらない。

(つづく)


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