【AI小説】朱黒の鬼模様　役小角のユダ　3.「襲撃、逃げ出した黒幕」

この小説は、人間が描いた原案をChatGPTが展開し人間が加筆編集したものです

　夜の帳が降りる中、毛の長い犬の姿をした妖怪・渾沌ことモップが、地面に八卦の図を描きながら占いを行っていた。
「さてさて……こっちの方角、と」
　その術は、まさにこの地に流れる気の流れを読み、正確な標的を指し示すものだった。
一方、禍津日軍団の墨谷薫は、烏天狗の羽を広げて空を舞い、上空からモップの占いが示す方向にある怪しい施設を見下ろしていた。町外れにある廃工場。その奥にひっそりと存在する施設こそが、黒蓮の薬の製造拠点であった。
「……あった、あれですわ。」
　黒い煙突からうっすらと煙が立ち上っている。内部で何かが精製されている証拠だ。
　禍津日軍団は迅速に動き出した。
「いくぞ」
　マガの号令一下、軍団員たちは一斉に施設へと向かう。
　しかし、それを迎え撃つ影があった。
　施設の護衛たちは、みな無骨な男たちだったが、その体はみるみるうちに変化し、猪や狼の獣人へと変貌していく。
「こいつら……ただのヤクザやなさそうですわ」
　薫は鋭く目を光らせる。
　そして、戦闘が始まった。
　牙をむき出しにした獣人たちが襲いかかり、禍津日軍団は応戦する。
　マガは手甲鉤を使い、獣人の巨体を翻弄しながら鋭い爪を叩き込む。薫は空中から疾風のごとき蹴りを繰り出し、次々と敵をなぎ倒していった。
　そして敵の増援、蛇や狐に似た獣人が現れたのを見ると、マガは薫に合図を送り後退を開始した。
「来い、モップ!!」
　マガの声と同時に、モップの作戦が発動した。
――ごうん、ごうん……！
　突如として、施設の裏手から石油燃料を満載したタンクローリーがうなりを上げながら暴走してきた。
　運転席には誰もいない。
　まるで意思を持ったかのように、その巨大な鉄の塊は施設の中央へと突っ込む。
「逃げるぞ！」
　マガと薫は建物から離れる。
　――ドォォォン！！
　次の瞬間、大爆発が起こった。
　黒蓮の薬を精製する薬品が引火し、火炎が夜空を焦がす。
　その頃、施設の異変に気付いた一人の人物が、すでに動き始めていた。
　唐邦翡翠――この施設の本当の支配者だ。
「……これは、まずいわね。」
　彼女は車に乗り込み、施設を後にしようとする。
　しかし、その先の道を封鎖する影があった。
　ICPOの捜査官、コナンとカクタス。
　そして、ヒノとパンダマンが立ちふさがっていた。
「ここで終わりです」
ヒノが薙刀を構える。コナンが隕鉄の剣を抜く。カクタスが腕からサボテンの棘を生やす。そしてパンダマンは腕に内蔵された刀を展開する。
　翡翠はその光景を見ても、焦る様子を見せなかった。
「終わり？　ふふ……そうかしら？」
　翡翠はすっと指をかざし、呪文を唱え始める。
　彼女は役小角を裏切った弟子、韓国広足の子孫。
　呪術を操る者。
　彼女の奥義とは何か――
　緊張が走る。