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シングルマザーがハンドメイド作家になってよかったこと

家事、育児、仕事、健康管理、それら全てのことを一人で抱えるシングルマザーが、”ハンドメイド作家”として11年間仕事をしてきました。息子が保育園に入ったのが2歳半。こどもは園や学校に在籍し、時には実家の力を借りながら、ただひたすらに走り続けた11年間には、ハンドメイド作家だから楽しかったこと、苦しかったこと、困ったこと、さまざまな経験があります。家事の合間の仕事、深夜の制作作業、迫り来る納品期日、最低限必要なWEBスキル、その中で生まれたアイデアをすこしずつ、ご紹介していきたいなと思います。まず、仕事をする上で必要なモチベーションにつながる、”ハンドメイド作家になってよかったこと”のご紹介です。


子供との時間を大切にできる

これが一番大きいです。シングルマザーに限らず、働くお母さんにとって大切な”子どもとの時間”。それは子供にとっての”母親との時間”でもあります。基本的なことを全て自宅でできるハンドメイドのお仕事なら、保育園・幼稚園に迎えにきてくれるのが母親である、熱出したらすぐにお迎えに行ける、小学校から帰ってきて家に母親がいるという環境で、こどもは安心感のある生活を送ることができます。

好きなことを仕事にすることで生まれる優しさ

ものづくりが好き、手作りが好き、という方が選ぶこの働きかたは”好き”ということがベースにあります。”好きなこと”を仕事にできると、その仕事内で起きた失敗やトラブルに対しても心穏やかに、優しくいることができます。シングルマザーはひとりで育児や子育ての問題を抱えてしまいがちです。その中で、不安を感じたりストレスを生んでしまうことがどうしてもあるのは避けられないことです。仕事でストレスを作ることを極力なくしたい母親にとって、好きなことを仕事にできるハンドメイドの仕事は、”子供と自分への優しさ”をつくる最適な方法のひとつだと思います。

人間関係で悩むことがない

ハンドメイドの仕事は、基本的に自分ひとりで行います。出展や委託などの契約が決まってもメールでのやり取りが基本ですし、登場人物が非常に少ない仕事のひとつです。近年シングルマザーがめずらしいこともありませんが、会社や組織の中にいると”シングルマザー”というだけで悪目立ちしてしまったり、早退しずらかったり・・誰かに迷惑をかけるようなことを気にする必要もありませんし、こどもの行事やPTAなど当番制の仕事にも参加することができるので、地域の方々との人間関係も良好でいられます。

自分や子供の都合で仕事ができる

家事育児仕事を一人で行うシングルマザーにとって、いくらあっても足りないのが”時間”です。朝起きて、やっと子供を見送ったとおもったらあっという間に帰ってくるのが子どもです。さらに習い事の送迎があったり、無駄に長い夏休みやGWがあったり。小さな役割すら分担する相手がいないシングルマザーです。通勤時間もなく、合間、合間で仕事ができたり、仕事を引き受ける時期を調整したり、自分や子供の都合で仕事ができるのはハンドメイドの働き方の魅力のひとつです。

子どもが自ら学んでくれることがある

これはうちの場合ですが、私の仕事をみてきた小学校6年生になる息子が「会社とは」「売上やコスト」といった経営学の基本に興味をもつきっかけになりました。ハンドメイド作家の仕事は、ひとりで行う小さな会社です。仕入れ、制作、販売、広告、経理。小さな材料が作品となり販売され、購入される一連の流れが目で追える。想像しやすい経営という”学び”に関心をもち、私以上に違う視点で仕事に興味を持ち、”学び”に対して積極的な中学生なろうとしています。ただひとすらにやっていた母親の仕事を、すぐ近くで見せることができるハンドメイド作家だからこそ与えることができた子供への小さな影響だったと思います。

”ありがとう”の連鎖で優しくなれる

自分が作った作品を誰かがお金を出して買ってくれるというのは、仕事をする上でとても嬉しいことです。それに加えてハンドメイド作品の多くは、”人のぬくもりを感じる丁寧に作られたもの”。買ってくれてありがとうという売り手の気持ち以上に、買ってくれたお客様の方から”ありがとう”という言葉をいただける温かい仕事です。また、ハンドメイド作品をギフトに選んでいただくことも多く、自分の作品が沢山の人の”笑顔”や”ありがとう”に繋がる連鎖が生まれるなんていうこともたくさんあります。ハンドメイド作家をやっていてよかったと心から思える瞬間です。そういったたくさんの”ありがとう”の存在が支えになり、家庭でも優しい気持ちでいられるシングルマザーでいられます。もちろん、ハンドメイド作家としても長く仕事ができるようになります。


いかがでしたでしょうか?ハンドメイドを仕事にしてみたくなりませんか?自分の手がつくりだす温かく優しい世界へ、ぜひ一歩踏み出してみてくださいね。

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