3ヶ月間毎日新しいことをやるプロジェクト Day 42 - 抵当権抹消登記
3ヶ月間毎日1つずつ人生で初めてのことに挑戦するプロジェクト、42日目のレポートは、抵当権抹消登記手続きを自力でやってみたというお話です。
住宅ローンを一括返済した後のお話
先日こんなレポートを書きました。
20年間勤めた会社からもらった退職金で、2本組んでいた自宅の住宅ローンのうち、1本を一括返済したんです。
今思い返せば、あのまとまったお金を使って不動産を取得するなどして運用することもできたよなと思わないこともないのですが、それはそれ。毎月の住宅ローンが半減したのはすごく大きくて、月々の固定費がガクンと下がって嬉しい気分です。
さて、一括返済はすべてWeb上で手続きし、設定した返済日に銀行口座から返済金が一気に引き落とされたのですが、その後しばらくして銀行から住宅ローン完済の書類が届きました。そこには、抵当権抹消手続きを銀行側でやるかどうかを確認する書類が入っていまして、手数料が2万円ほどかかるとありました。
調べてみると、抵当権抹消手続きは自分で司法書士に頼めば5,000円から1万円くらい(+実費)でできる模様。これ以上銀行を無駄なお金を払いたくないなと思い、ひとまず自分で手配してみようと考え、銀行にはその旨を返信しました。
抵当権抹消手続きは意外にかんたん
もう少し調べてみたところ、抵当権抹消手続きは不動産登記の中でも難易度が低いものだということがわかりました。法律関係はなんとなく難しいという印象があり、これまではすべてプロに頼んできましたが、近所の司法書士を探して依頼をかけることよりも、自分で手続きをする方が面倒が少なそうに感じたので、今回は自力でやってみることに決めました。
抵当権抹消手続きには、以下の書類が必要です。
1. 抵当権が設定されたときに発行された登記済証明または登記識別情報
2. 抵当権を設定した銀行から発行された抵当権の解除証明
3. 抵当権抹消に関する銀行からの委任状
何だか難しそうに見えますが、すべてまとめて銀行から送られてきました。
自分で用意するのは「抵当権抹消登記申請書」というものだけで、これは法務局のホームページから書式をダウンロードし、必要事項を記入するだけです。
法務局のホームページから不動産登記手続きコーナーをたどり、自分の申請に該当する書式をまず探すのですが、抵当権と根抵当権とか見慣れない用語に一瞬ひるみます。検索すると根抵当権ではないなということがわかり、あとは抵当権抹消登記用の申請書をダウンロードし、必要事項を記入します。
私の自宅の場合、土地が2番地に分かれていて、近隣数軒と共同所有している私道もあります。このため、土地が3つ、建物が1つの合計4つの不動産について抵当権抹消の申請をします。なお、設定されていた抵当権自体は1本なので、抹消申請も1本で済みます。
申請にかかる費用としては、登録免許税というものが不動産1つにつき1,000円かかります。今回の申請では不動産4つが関係するため、4,000円が必要でした。
いざ、法務局へ
必要書類が揃い、管轄の法務局支局を調べたところ、車で15分ほどの場所にあることがわかりました。手続きによっては電話予約が必要とあったので、まず電話をかけました。抵当権抹消手続きをしたいこと、書類はすべて揃っていることなどを伝えたところ、事前予約は不要とのことだったので、早速翌朝車で行ってきました。
なんとも不便な立地にあり、車があって助かりました。郵送でも受け付けてくれるらしいですが、素人なので書類に不備がある恐れもありますので、やはり現地に行くのが確実です。
法務局はガラ空きでした。窓口で抵当権抹消申請に来たことを伝えて持参した書類を見せたところ、いくつか書き漏れを指摘してもらいました。そして登録免許税は事前に想定していた4,000円だということで、別の階の売り場で収入印紙を購入しました。
不足事項を手書きで書き添え、いざ、窓口に提出です。
ここでうっかり、印鑑を忘れたことに気付きましたが、署名でも構わないとのこと。助かりました。
申請したらすぐに手続きされるというわけでなく、手続きが終わるまでには数週間かかります。受領証を受け取って今回の申請は完了です。
書類に不備や不明点があれば、法務局からまた連絡が入るようです。記載の完了予定日まで何も連絡がなければ、登記が無事完了したということになるので、完了証明を受け取りに来てくださいとのことでした。
ということで、申請はあっけなく完了。かかったお金は4,000円の登録税のみでした。時間は多少取られましたが、自力でできたというプライスレスの満足感が得られました。
ということで、今回のレポートは以上。それではまた。