我が家の「全身整形」リノべ変遷
今住んでいる一軒家は、結婚2年目の29歳の時に購入した中古住宅です。結婚後1年間は賃貸アパートに暮らしていましたが、あるとき近所を散歩していたところ、建売住宅を販売している不動産会社の営業マンにつかまり、なんとなく家を買う流れなってしまいました。いくつか建売新築戸建を見せてもらいましたが、建売新築住宅はどれもペラペラしている感じがして、次第に中古物件を探し始めるようになりました。1980年代あたりに建てられた住宅をいくつか見せてもらったものの、予算オーバーのものが多く購入を半ば諦めていたところに見つけたのが今の我が家です。
古家付き土地として売られていたその物件は、1960年代に建てられた昭和住宅でした。中を見たところ色々と気になる点はあったものの、南向きの大きな掃き出し窓と縁側があるところが気に入り購入を決心、建物は最低限のリフォームを行い住み始めることになりました。住み始めた後も少しずつ整形手術を行うかのように、大中小規模のリフォームを重ねてきました。20年弱のリフォーム遍歴をまとめると以下のようになります。
住み始めの最低限のリフォーム
2階のミニキッチン(下宿の名残)をウォークインクローゼットに改造
1階フロアのぶち抜き工事と全室のフローリング化
お風呂と洗面スペースの全面リノベ
1階押し入れ撤去とリビングスペース拡張
外装塗り直し、および2階寝室と玄関ドアの大規模リノベ
1〜3までは最初の夫との結婚中、4は離婚後の独身時代、そして5-6は再婚後に子供ができてから実施しています。すべての工程でかかったお金を合計すると、おそらく安価な建売住宅を建てられるくらいになったと思いますが、住まいというものは10年くらいの頻度でしっかりとしたメンテナンスが必要になりますので、建売の新築住宅を買ってメンテナンスを行うよりは安上がりに済んだ気もします。
古い昭和住宅をリフォームしながら済んでいるというと、さも「丁寧な暮らし」をしているような印象を持つかもしれませんが、性格はざっくりバッサリですし、行き当たりばったりの人生なので、思いつきで気になるところを手直ししてきました。理想の完成形イメージがありそれに近づけていったというよりは、その時々の家族の状況や予算に応じて少しずつ手をつけていったという感じで、ある種美容整形や肉体改造に近いアプローチだったのかなと思います。
住宅の購入もリフォームも大変高額な買い物ではあるので、できるだけしっかり知識をつけて一発で正解を引き当てるというのが本来目指すべき姿かもしれませんが、人間の一生なんてそんな簡単に正解が見つかるものでもないですので、我が家のようなアプローチがあってもいいのではと考えています。
これまで実施したリフォームの中で特におおがかりだったのは、離婚後に元旦那の痕跡を消すために実施した洗面スペースの大改造、そして子供が生まれて実施した二階と玄関の大工事です。住みながらの工事は、お風呂に入れなかったり玄関からの出入りができなかったりなど結構な不便が伴うのですが、工事が終わった後の爽快感はたまりません。
この写真は、改装前のキッチンから見たお風呂の入り口(左)と漫画と雑誌でゴミ部屋になっていた元旦那の部屋(右)。
リフォーム期間は自宅でお風呂にも入れず洗濯はコインランドリー。毎朝工事の職人さんを迎えて出勤する日々を過ごしていました。
そして迎えたリフォーム完了日。洗面スペースは劇的ビフォーアフターさながらに生まれ変わりました。
どうですか?リフォームって凄くないですか? 最初から新品ピカピカの家に住むよりも、リフォームで少しずつ生まれ変わる方が満足感が高い気がします。
細部までこだわった注文住宅を建てたり、素敵なハイグレードマンションを購入したり、家を購入する選択には様々あると思うのですが、引越しはせずに住んでいる家を少しずつ生まれ変わらせるという方法もあるということを知って欲しいなと思って発信してみました。
リフォームといっても、何ができて何ができないのかとか、誰に頼んだらいいかわからないとか、実際にいくらくらいかかるのかとか、もしもっと知りたい方はぜひ「すき」をクリックお願いします。