3ヶ月間毎日新しいことをやるプロジェクト Day 2 - GPSランをやってみた
5月末に以下のような宣言を行い、6/1からプロジェクトを開始しました。
Day 1の昨日は初日ということもあり、かなり長文レポートになってしまいましたが、あの分量を毎日書いているとあっと言う間に息切れしそうなので、今日からはなるべくシンプルにいきます。
本日ご報告する人生初体験はGPSランを(ソロで)やってみたよというお話です。
GPSランとは
趣味でランニングをやる方のほとんどが、スマホのアプリなどで距離やタイムを計測していると思います。正確な距離を記録するためにGPSの位置情報が利用され、ランニングアプリのマップ画面には距離やタイムに加えてランナーが走った「軌跡」が保存されます。GPSランとは、この「軌跡」で文字やイラストを描こうという、ランニングに遊び要素を加えた活動です。
GPSラン(またはGPS アート)には世界中に愛好家が存在しており、たくさんのクリエイティブな作品が発表されています。詳しくはこのあたりのまとめサイトをご覧ください。
なぜGPSランを?
ランニング繋がりで知り合った志水直樹くんという友人がいます。彼は学校の先生という堅い仕事を辞め、プロのGPSランナーを志して頑張ってる非常に爽やかな青年です。関西在住ということもありなかなか一緒に走る機会が見つけられずにいましたが、今回、次のような呼びかけにこたえて私もGPSランに挑戦してみることにしました。
上記で紹介されているGPS連結アートメッセージは、志水くんがアンバサダーを務めるadidasのキャンペーンのひとつで、期間中走った距離に応じた寄付がWHOのコロナウイルス対策基金になされるという仕組みです。
志水くんが日本各地のランナーに呼びかけ、連携して文字を描きメッセージを発信しようという流れになりました。
GPS自体は過去に体験済みです
今回のプロジェクトでは人生初の体験だけをカウントすると言いましたが、厳密には過去にGPSランの経験が1度だけあります。志水くんが東京に来た時に、有志で集まり多摩川沿いを走りそのあとにビールを飲むというイベントで、「多摩川のたまちゃん」を描きました。
ただし、このときのコース設計はすべて志水くんにしてもらい、私はただ後をついて走るだけというもの。走り終わって軌跡を見たらたまちゃんになっていた、というものでした。
このときにGPSランの面白さや始めるコツを教えてもらい、何度か試そうと試みたのですが、コース設計の段階で挫折し結局一度も実行に至りませんでした。
多摩墓地で「E」の文字を書く
今回募集のかかったアルファベットのうち、一番無難そうな「E」の文字を選びました。碁盤の目の通りがあれば、それを何度か行ったり来たりするだけですみそうだからというヘタレな理由です。すみません。
まずは近所のどの辺りを走るときれいな「E」が書けるかGoogle Mapとにらめっこ。このあたりの路地でも簡単に書けそうではあるものの、それではさすがに面白みに欠けます。検討の結果、我が家から5kmほどの場所にある多摩墓地内の道路を使って「E」を書くことに決めました。ランのゴールには母親の墓地があり、墓参りを兼ねるという演出です。
ランニング当日、多摩墓地まで5kmの道のりを走り、書き始めポイントに到着しました。ところがここでハプニング。Google Mapには表示されている墓地内の細かい道路が、runtasticアプリのマップには表示されません。
Google Mapとruntasticのマップの精度がだいぶ違うんですね。仕方なく起動中のGoogle Mapで霊園地図を見ながら、軌跡はRuntasticで確認するという切り替えをしながら慎重に地図をトレースして「E」の文字をかきあげました。
完成図がこちらです。
航空写真で見るとこんな感じです。
見るのと走るのとでは大違い
どうです?ここまで読んだらなんだ簡単だと思いません?
実は私もそう思っていました。地図で設計図さえ書ければ、あとはそれをなぞって走るだけじゃないかと。
完成図を見たら確かにそう思うのですが、完璧な設計図があっても実際に走ったら思いがけない障害物があったり(今回実は交差点がロータリーのようになっていました)、設計図通り走っているつもりが、いつのまにかコースを外れていたり。実際、私も中心の横棒を往復して戻ったときに道を間違え、左にうっすらチョビ髭を生やしてしまいました。
大きく間違ってしまうと、一度走った軌跡を修正するのが難しいのでスタートからやり直しです。今回は走行距離1.6kmとずいぶん短くすみましたが、プロのGPSランナーは数十から数百キロを走ってアートを描くんです。凄いですよね。
ということで、結果を見るよりもやってみる方が面白いし奥深い世界です。地図が好き、走るのが好き、お絵かきが好き、という皆様、ぜひこの楽しいGPSランの世界をご体験ください。
最後に、日本初のプロGPSランナー志水くんのご紹介で本日のレポートを終わります。
長文おつきあいありがとうございました。また明日。