クアラルンプールで初めての断水!と、断水ハック2020
マレーシアのクアラルンプール在住4年目、海外生活は通算8年目で(日本を含めると42年目ですね)、人生初の断水を経験しました!!
これまで計画断水は何度かありました。が、コンドミニアムの水のタンクが大きいのか、それともコンドの人口密度が低いのか、計画断水が起きても我が家はこれまでビタ一文、影響はありませんでした。
ところが今回は違った。
いちおう先に書いておくと、私は天気が荒れたり電車が遅延すると「どうサバイブするか」とテンション上がるタイプ。今回も楽しく過ごしていました。時系列で書き残します。
9月3日(木)
午後、「どこそこの工場が汚染された水を川に廃棄した影響で、浄水場を止めた。影響がある地域はどこそことどこそこと。。。。」という情報が流れてきた。
過去に何度かあった計画断水と違い、いきなり「止めました」という連絡。
シェアしてくれた友だちは「そんな影響ないと思うけどいちおう」というノリ。私ももちろん、「まー、コンドミニアムだしね、タンクあるしね、大丈夫っしょ」と特に気にせず。実際にこれまではそうだった。
ところが。。。
9月4日(金)
「断水が当初の想定より長引くかも」というニュースがチラホラ。
だけど、まだこの時点では他人事というか、「うちのコンドのタンクは何日持つか気になってたから、いい機会だな」と思った程度。我が家は、飲み水を水屋さんから買っていて台所には常に5ガロンボトル(19リットル)が数本ある状態だから、「万が一水が止まっても、このボトルの水で食器洗ったりトイレ流したりできるでしょ...」と思ってたらあれっ、残り3本しかない!!w 慌てて追加発注する。届くのは7日(月)と言われ、それならまー余裕かな、とタカをくくる。
ちなみに水はここで手配してる。
9月5日(土)
朝。断水のことはすっかり忘れていて何も気にせず普段どおりシャワーを浴び、友だちとご飯を食べ、その間にメイドのミニーちゃんには家で洗濯・掃除、料理の作り置きをぶわ〜〜〜〜っとやってもらい、午後3時頃に帰宅。
「もう外出する用事もないし、メイク落とそうかな〜」と思っていたら、台所から叫び声が。
ミニーちゃん:マム!大変です!!水が出ません!!!
来たか。
ミニーちゃん:食器どうしましょうか...
私・・・
ミ:・・・
シンクには、こんもりと溜まった食器www
(夫と息子とミニーちゃんは家でランチしたので)
「ってことは、うちのコンドの水タンクは丸2日分しか持たないってことだな」などと感嘆しつつ、夫に「空いてる5ガロンボトルが6本あるから、下に降りてプールかどこかで水をもらおう」といい、二人で降りる。
ガードマンが我々の姿を見て悟ったのか、
「水?あっちの蛇口はまだ水でるからあっちで〜〜!!」と教えてくれたので、そちらで水を補給。
5ガロンボトル6本とバケツ1杯。さすがに5ガロンボトルいっぱいまで注ぐと持ち運ぶのが大変そうだから、2/3くらい。
これでとりあえずトイレの心配はなさそう。
余裕じゃん。
ゆーても、5ガロンボトル1本でトイレは2〜3回分しかまかなえなさそうだから、断水が週明けまで続いたらヤバいかも知れない。
(トイレ1回につき5-6リットルの水を使う、とGoogle先生が教えてくれた)
私:ねぇねぇ、せっかくだしマラッカとかどこかに避難しない?
夫:どうしようか
私:10分ちょうだい。ちょっと調べる。
全力で検索してみたものの、「今から荷造りして家を出て、バス乗って、バスターミナルからGrabかタクシーで移動して、って考えるとあっちに着くのは21時。メイドは明日休みでいないから子守は100%自分たち」って考えると気が遠くなったので、マラッカ行きは断念。せっかく行くなら、ちゃんと予定立てて行こう。泊まりたいホテルもあるし。
夜ご飯は紙皿で食べてなるべく洗い物は増やさないようにし、飲み物も基本的に紙コップ。シンクに溜まった食器はミニーちゃんが飲み水で洗ってくれた。
紙皿と紙コップは、いつぞやの計画断水のときに買いだめしておいたもの
「使う機会なさそ〜〜〜」と思って捨てようかと思った時もあったけど、捨てずに取っといてよかった。こういうとき、お皿を汚さないよう、普通のお皿にラップをかけるのもアリらしい。これらは、阪神大震災の避難所生活からの教訓で「防災バッグに入れるべきもの」として何かで見た記憶がある。※マレーシアの家でも防災バッグを備えていて、紙皿、紙コップはそこに入れていた
洗顔と歯磨きも飲み水で。5ガロンボトルの他に、1.5リットルのペットボトルが12本あって、これもいつぞやの計画断水のときに「念の為」と買い置きしたやつ...な気がする。洗面所に1本ずつ置いとくと便利だな、と学んだ。
シャワー?諦める。だって蛇口ひねっても水がでないんだもん。
とりあえずタオルをお湯で湿らせて絞り、それで全身を拭いて終わり。まぁ一日二日シャワー浴びなくても死なないしね。日曜日に誰とも会う約束がなかったのが不幸中の幸い。
ミニーちゃんは、マリアちゃんの家はまだお水がじゃぶじゃぶらしいので、「悪いんだけどシャワーはそっちで浴びて」と伝える。
(我が家より築年数の浅い、かつお高いコンドなので、そのあたりちゃんとしてるのかもしれない)
(マリアちゃんって誰?という方はこちら)
9月6日(日)
夫から「チョロチョロだけど、お水出るっぽいよ」と言われる。
あれ、もう?と拍子抜け。いや、抜けるな。
とりあえずトイレの心配をしなくてよくなった。よかったよかった。
でも、洗面所やシンクの蛇口から出てくるお水は微妙に茶色い。
右:蛇口から出たお水
左:飲み水
さすがにこれで洗顔する気にはならなかったので、昨夜に続き飲み水で顔を洗い、歯を磨いた。
日曜の夜のお水もこんな感じだった。
ところで、断水明けのお水が茶色い理由って、なんなんだろうね。「サビが付着」とはよく聞くけど、それだったら断水関係なく常に茶色いんじゃない?とも思う。
9月7日(月)
ミニーちゃんに、「洗濯は今日はしなくてOK。食器は引き続き、飲み水で洗ってね」と指示。
洗濯機は空っぽのまま何度か回してみて、そのあとに白いタオルを洗濯してみたら、うっすら黄色く変色しちゃったので、今日はまだだな、と判断。とりあえず空っぽで何回か回してみる。意味あるのかないのかは不明。
夜に、子ども部屋のシャワーが普通の色に戻ったので、久しぶりにシャワーを浴びて感動に浸る。
この日に届くと聞いていた水のデリバリーは、、、、
こなかったw
写真は、玄関脇で回収されるのを待っているボトルたち。
9月8日(火)
もう大丈夫かな、と思える色に戻り、お水にまつわるすべてのことを通常運用に戻した。前日こなかったお水のデリバリーも来た。
一件落着かな、と思った。
【私の断水Hack】常備しといてよかったもの
・5ガロンボトルの水を数本 + その空きボトル
・バケツ
(5ガロンボトルじゃトイレのタンクに水を入れづらいので)
・1.5リットルのペットボトル数本
(洗面所での歯磨きと洗顔、手洗い用)
・紙皿、紙コップ
(食事で洗い物を出さないように)
・おしり拭き
(手を洗うほどでもないな、でも手を拭きたいな、というときとか)
あったらよかったなと思ったもの
・割り箸と使い捨てのスプーン
・シートタイプのメイク落とし
・ボトル先にスプレーがつけられる化粧水(@seinaさんより)
知っておいた方がいいサイト
Air Selangor(セランゴール、KL、PJの水道局)のツイッターとFacebook
※投稿、添付資料は基本的にマレーシア語なので、Google Translateなどのアプリで英語や日本語に翻訳する方法は知っておいて損はないかも。
終わりに
今回の断水で「面白いな」と思ったのは、断水で水が出ないとわかっていても、シンクや洗面所の蛇口をついついうっかりひねっちゃうんですよね。習慣ってすごいなとしみじみ。
今回、断水したコンド、しなかったコンド、断水に便乗して値上げしたホテル、などなどいろいろ見えたのも面白かったです。
以上、KLでの断水体験記でした。
「断水に備えてこういうのがあると、いざというときに便利だよ」というのがあったらぜひ教えてください😊