加茂水族館に行ってみました
序章
私は大学時代に海洋学部に所属していたこともあり、水族館が好きです。
一応、水族館で働ける資格は大体は持っています(学芸員、潜水士、スキューバダイビング)。
小型船舶は持っていないですが、それぐらい好きです!
少し時間もできたので、行ったことがない水族館に行ってみようと思い、
今回は加茂水族館に行ってみました!
加茂水族館は「クラゲ」で有名な水族館です。
日本の水族館の中で、ここまで振り切った水族館は他にないじゃないかなと思いますが、私はこちらの方が好きです。
加茂水族館のアクセス
知ってはいましたが…、遠かったです!笑
山形県の鶴岡駅からバスで45分程のところに、加茂水族館はあります。
バスの本数は多くないので、他にも観光したい方などはレンタカーを借りてもいいかもしれません。
バスを使われるなら、「つるおか1日乗り放題券」を買うのがお得です!
加茂水族館に行くだけでも通常は片道760円かかるのですが、乗り放題券では1,000円で乗り放題です。
他にも観光される際は、エリアによって値段が変わるので、下記をご参照下さい。
加茂水族館について
さて、加茂水族館ですが、入口はこんな感じです!
クラゲ推しがここにも!
入館料は、大人1名1,000円、小・中学生1人500円、幼児は無料になります。
入館した感想としてはもう少し入館料を取ってもいいのでは…?と思いました。
私は土曜日の朝一に行きましたが、そこまで人はいなかったので、ゆっくり見れました。おすすめです。
移動博物館のイベント系の仕事をしていると、どのイベントでも土曜日の午前は人少なめの印象があります。
加茂水族館の展示の様子
最初は、庄内の淡水魚や海水魚の展示です。
淡水魚のコーナーでは綺麗で落ち着いた雰囲気の展示です。
加茂水産高校の水族館概論を実施している水槽もありました。
海水魚コーナーでは、暗くなり、一気に深海にいるような雰囲気です。
じっくり見ると、色々面白い魚がたくさんいます。
アオウミガメ、タイマイがいました。
次はお待ちかね、クラゲ展示室「クラネタリウム」です。
私もクラゲはそこまで詳しくないですが、解説も長すぎず、短すぎない内容で良かったです。
私が好きなサンゴも実はクラゲの仲間です。
クラゲの飼育は難しいと聞きますが、
加茂水族館の水槽は館長さんが開発し、ある会社さんに特注で作ってもらっているそう。
次にクラゲ繁殖室があります。
ここの繁殖室では、繁殖したばかりのクラゲの飼育の様子や
飼育さんの手書きのイラストでクラゲについて解説されています。
「くらげのおはなし」という時間が1日に3回程あり、この繁殖室で飼育員さんによる解説があります。
1回20分程ですが、面白いのでぜひ聞いてみてください。
10:00、12:30、15:00 の3回です(2023年12月時点)。
終わったあと、個別に飼育員さんに質問することもできます。
さて、待望の!
メインとなるインスタ映えするスポットです!
とっても綺麗でした。
ずっとここに入れるなあという癒される空間でした。
ピアノが置いてあり、土日の夜には演奏もあるようです。
また、個人的に良いなと思ったクラゲの100の質問コーナー。
ぜひ書籍化して欲しいです笑
アンケートにも要望として書いてみました。
下記から質問することができます。
海獣エリア
アシカやアザラシが飼育されており、こちらは1日2回「ひれあしの時間」というイベントを行なっています。
ショーというより、それぞれの生き物の特徴を紹介する時間になります。
11:00、14:00の2回です(2023年12月時点)。
食事処
食事処としては、魚匠ダイニング「沖海月」があります。
せっかくなので、クラゲ御膳を頂きました。
少しコリコリで、3種のタレで楽しめるさっぱりした味でした。
また、入口付近に軽食コーナーもあります。
クラゲアイスやクラゲソフトもあるので、気になる方はぜひ食べてみて下さい!
席によっては「ひれあし広場」の様子が見れます。
お土産コーナー
私の大好きなお土産コーナーです笑
今回はこちらを購入しました!
・ミズクラゲのクリアファイル
・キタカブトクラゲの図鑑シール(他にも種類がいくつかあります)
・かもすいぞくかんオリジナルラメ入りシール
・クラゲらーめん
クラゲらーめんはこれから食べるので味はお楽しみです笑
※シンカイウリクラゲの缶バッヂは、お土産店ではなく水族館内のガチャガチャでゲットしました。ガチャガチャ代はクラゲの餌代に使われるそうです。皆さんもぜひやってみて下さい!
その他
お土産ではないですが、館内では下記のような資料も無料で配られていました。
※「日本三大海蛇御膳」は、クラゲ御膳を食べると貰えます。
クラゲの歴史について書かれていて、面白いです。
加茂水族館の歴史
突然ではありますが、歴史が面白い水族館だったので、ご紹介させて頂きます。
1、なぜクラゲをメインとした水族館になったのか?
1997年、入場者数が9万人に落ち込み、倒産の危機を迎える。サンゴの水槽から偶然湧いて出たクラゲの赤ちゃんを育てたところ、サカサクラゲになり、そこからクラゲの展示が開始されたそう。そこから、努力、研究を積み重ね、今に至るそうです。ビジネスは偶然から生まれることが多いと聞きますが、まさにこの事なのかなと感じました。
2、下村博士との出会い
2008年10月、下村博士は「緑色蛍光タンパク質GFPの発見と開発」でノーベル化学賞を受賞されました。
アメリカ太平洋岸に分布する別種のオワンクラゲ(Aequorea victoria)から、エクオリンとGFP(緑色蛍光タンパク質)という発光物質が発見されました。その際、加茂水族館の村上前館長が祝電と手紙を送ったところ、下村博士ご本人からお電話で直接ご返事をいただいたことから交流が始まったそうです。
また、オワンクラゲを飼育していた加茂水族館へ来場者が増加しました。
現在、エクオリンはカルシウムイオンの測定試薬として、GFPはその遺伝子を目的の遺伝子につないで発現させることで、細胞内での蛍光マーカーとして利用されています。
全体を通して
クラゲ推し!の水族館、やはり良かったです。
どの水族館も似た構成や展示内容になってしまうところがあるなと感じます。
地域の方からしたら、海獣がもっと見たい等あるかもしれませんが、ここまで振り切っていると逆に楽しめました。
また、飼育員の方が、クラゲ繁殖室で餌やりをしていたりと、比較的質問しやすい雰囲気があったので、それも良かったなと思います。
都内から比較的近くてクラゲの展示が多い水族館は、新江ノ島水族館になります。
もし、「加茂水族館は遠いけど、クラゲが見たい!」という方は、新江ノ島水族館もおすすめです。
最近、加茂水族館と新江ノ島水族館が共同で論文発表もされたそうです。
まだまだどの分野も研究は道半ばだなあと感じました。
それが逆に面白い!と私は思います。
さて、
バスの時間もありましたが、私はじっくり2周して5時間滞在しました!
ここから、またバスに揺られて鶴岡駅まで帰りました。
ここまで気まぐれ投稿を読んで下さり、ありがとうございました!
また行ってみて面白かった水族館や博物館がありましたら、投稿していきたいと思います。
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