スラッシュワーカーとは?
noteマガジン『スラッシュワーカーのブックマークラボ』を連載開始しました。スラッシャーのKOHです。
このマガジンでは実際にスラッシャーである筆者が、デジタル領域のフリーランスに向けておすすめのWebツールやアプリケーションをまとめていますが、そもそも「スラッシュワーカーとは何か」について解説しておかなければなりません。
実際、そんなに複雑なことはないので、サクッと解説していきます。
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スラッシュワーカーとは?
スラッシュワーカーとは複数の職業を横断的に生業とするスラッシュキャリア思想なひとを指します。
最も近い日本語としては副業ならぬ「複業」。Withコロナ時代では、この文字を見る機会が多くなってきました。
また、類義語として「パラレルキャリア」「パラレルワーカー」などがあります。
新語というものは意味が細かく分類されているわけではないので、『いろんな仕事をしているひと』という概念でOKです。
このマガジンでの定義、また現時点で最もメジャーな定義はIT系フリーランスが横断的にスキルを用いることにあると考えます。
Twitterのプロフィールで以下のようなテキストを見かけたことはありませんか?
ウニとイクラを愛する道産子/大手出版社を退職しフリーランス転向/ライター/ブロガー/動画編集者/イベント企画/お仕事の依頼や交流会へのお声かけはDMいただけたら嬉しいです!
職業の紹介にスラッシュがありますね。これがスラッシュワーカーです。
ちなみに筆者のTwitterだとこんな感じ。
もともとはフリーランス大国のアメリカで2010年頃からポツポツと使われてきた「スラッシュワーカー」。ついに、日本上陸しました。
関連リンク ▶︎ KOH|Twitter
スラッシュワーカーに向いているひと
好奇心旺盛なひとはスラッシュワーカーに向いている傾向にあります。
・あれもやりたいこれもやりたい
・一度の人生に、一つの職業じゃ悔いが残る
そんなひとですね。
私見ですが、旅が好きなひとはこのような感覚に近いのではないでしょうか。
知らない世界を見てみたい気持ちや、まだ見ぬ体験をしてみたい、そんな好奇心をキャリアの分野に反映させるとスラッシュキャリアになります。
スラッシュワーカーに向いていないひと
職人気質なひとはスラッシュワーカーに向いていない傾向にあります。
・ひとつのことを極めたい
・一生一職
そんなひとがトレンド意識でスラッシュキャリア思考になると、本来の得意を潰してしまうことにもなりません。
これはあくまでも一般論なので、向いていない条件に該当するからといって興味の火種を絶やすのはもったいないです。
選択肢は平等に存在するので、心の動く方向に進むのが幸せなのかな、なんて思います。
スラッシュワーカーになるメリット
向いているから、興味があるからと言っても、生活の基盤となる働き方なので、実益がないといけません。
実際にスラッシュワーカー当事者として感じているメリットは以下の4つです。
① 興味を持ったらすぐにチャレンジできる
② 飽きたら辞めてOK
③ 収入の分散でリスクヘッジができる
④ 掛け合わせで付加価値がつく
複数の仕事をすることがデフォルトなので、興味を持ってチャレンジするまでのハードルが無に等しいです。
飽きた仕事を続けることが苦になっても、他の仕事があるのでひとつ辞めたところで大変なことにはなりません。辞めれるからこそチャレンジできるというところもあるので精神衛生上ポジティブに作用します。
また、クライアント都合や環境要因で仕事がなくなることはフリーランスのリスクとしてメジャーですが、そのリスクは受け入れながらも分散型の収入経路であるがゆえにリスクへの軽減措置になります。
そして、様々な職業を取り入れると言っても、選定の基準として「掛け合わせ」を意識すると差別化ができます。ライターならばマーケターを兼務することでマーケティングに強いライターとして単価の上昇が見込めますし、ベビーシッター兼フロントエンジニアならばクライアント理解の深さから保育業界でWeb制作案件が取りやすいでしょう。
スラッシュワーカーになるデメリット
スラッシュワーカーのデメリットは以下の2つです。
① 巨匠になりにくい
② 周囲からの理解が難しい
向いていないひとの項でも取り上げたように、ひとつを極めるような職人気質には向かず、その結果スラッシュワーカーとして特定分野の巨匠になることは手段として程遠いものとなります。
また、周囲から職業理解を得ようとすることは難しく、「結局なにをしているひとかわからない」となります。基本的にわかってもらう必要はないのですが、人間の脳では固定概念の範囲で処理しきれないものは異物として扱われるので残念ながら理解が得られないことはマイナスに作用します。
これらは、「巨匠になろうとしない」「相手に合わせて1職だけ自己紹介する」などの手法で解決しています。
実際のスラッシュワーカー
実際に6年ほどスラッシュワーカーをしている筆者自身は、5~10万円の収入を10職で獲得することを基準としているので、それぞれのキャリアでライトな業務を行い、50~100万円の収入になります。
あとはそれぞれの単価が上がれば上がるほど、実働時間は変わらずに収入が伸びるというシンプルなロジックです。
さらに生活費のコストを落とせば手元に余るお金が増えます。
筆者はジョージアという自然豊かな国で、1日3回以上タクシーに乗りながらも月5~10万円ほどの生活支出で暮らしています。
あんまり働きたくないけどお金は欲しいので、『スラッシュワーカー×デジタルノマド』というライフスタイルを確立して、だいぶ満足しています。
本記事のスラッシュワーカーに加えて、デジタルノマドに興味のある方は、ぜひ次のnoteを読んでみてください。「人生、思ってたより余裕だな〜」ってなります。
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