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年間移動は地球2周、ノマドワーカーのぼくが旅する理由は安定そのもの

デジタルノマドのKOH(@KohNomad)です。

前回はノマドワーカーに対する理想と現実をトピックに、「憧れ」の破壊活動を実施しました。

ぼく自身が実際にノマドなワークスタイル&ライフスタイルをしているということは、それなりに気にいっていて、なおかつ「最高〜」なんて実感しています。

GoogleMapのレポートによると、2022年の年間移動距離は地球2周分でした。なんて面倒なことをしているんだと、自分でも疑問な移動距離です。

面倒や不便もある中で、ノマドワーカーのぼくがなぜ旅して暮らすのか。その理由は「安定を求めて」なのです。

この記事では、要するに「ノマドワーカーのメリット」に該当する情報をミドル級の感度でお伝えしていきます。(ヘビー級はスピリチュアル)

さっそく本章に突入しましょう。ノマドワーカーのぼくは、以下のような裁量権を握ることで、一種の「安定した暮らし」を実現しています。


旅行しなくていい


仮にフランスのボルドーにワインを飲みに行きたいとします。日本から実行すると、ハイシーズンの長期休暇に気合を入れて何十万の予算で旅行をします。ノマドはただ、ボルドーに滞在しながら仕事を終えて飲みに出かければいいのです。

1つの実行目標に対する時間と金額のコストが低く、生また瞬間からカウントダウンが始まっている有限な人生の中で、より多くの経験値を積むことができます。それは同時に感性の育みにもつながり、豊な人生のプロセスとして正しいと信じています。

出会いの幅の拡張

友人やパートナーは日本人である必要はありません。国籍というのは社会という架空の概念の中で割り当てられた品番のようなもの。迷信の殻を破っていろんな人に出会って多様な価値観や考え方を共有することは、とても人生を充実させてくれます。

世界の交流の間口は広いので、日本のドメスティックにオールインせずとも、大いに拡張していいのです。交流の延長線上で、喜怒哀楽もロマンスもビジネスも発生するでしょう。そのような出会いの幅の拡張は、人生をより一層拡張してくれます。

市場で優位なポジション

南コーカサスのアルメニアという国内人口300万人の小国は海外居住人口が700万人。ここ10年で国外の自国民が戻ってきています。先進国で成した財や、培ったノウハウを逆輸入した結果、アルメニア首都エレバンの産業は各所で小国らしからぬ高クオリティとなっているんです。

日本人が海外に出ないことは長期的にマイナスと考えており、グローバル社会との架け橋となる人材が不可欠。日本人の海外居住者の大部分は駐在員なので、海外で挑戦する人材はとても希少価値の高いものです。

さらには、海外に挑戦する人材の母数が少なすぎるため「海外にいる」というだけで希少価値があります。なおかつ、海外にいる日本人の多くはその相対的価値に気づいていません。海外ノマドをしているだけで、価値がインフレするのです。

紛争災害のリスクヘッジ

日本人が外に出ない理由は、内需が充実していたり、雪も海も国内で間に合ったり、外国語に自信がないなど多くの見解がありますが、国内の治安がいいこともそのひとつでしょう。治安と一言で言っても、調査機関の指標によって大きく異なります。

「電車で寝ていても盗難に遭わない」 「財布を落としても交番に届いている可能性が高い」 「バッグを置いたままトイレに行ける」 基本的に盗難の側面からの視点が多いのではないでしょうか。多面体をどこから見るかの話でしかありませんが、災害や紛争リスクの側面からは、見え方が変わってきます。

世界屈指の地震国で、実際に巨大な規模の地震や津波が生きているうちに一回以上は発生しています。夏は毎年のように豪雨の災害があり、河川の氾濫もしばしば。隣の朝鮮半島は停戦中で、隣のロシアは西部で戦争中。

隣の中国と台湾もごちゃごちゃしてますし、列島の上をしょっちゅうミサイルが飛んでいるけれど、大衆は3日もすれば忘るほどのメンタリティです。 決して不安を煽るわけではないですが、一個人として大衆心理が盗難事件にフォーカスすることで、不安から目を背けているように感じています。

不安から目を背けても不安は不安のままで、改善のために必要なアクションは対策です。 ぼくは東日本大震災から7年間、福島県会津若松市の仮設住宅で支援活動を行い、熊本大地震では上益城郡益城町の避難所に、関東・東北豪雨の鬼怒川氾濫も避難所で支援活動をしました。

最近ではウクライナ避難民支援でポーランドの国境で避難民送迎をしたり、オランダのレストランチームの炊き出しに加わったり、多くの友人の協力と共にワルシャワに避難民用のアパートを借りたりしています。

そのように災害や紛争に準前線で関わってきた身として、住処を失った際に必要かつ最も支援が及ばなかったことは「仕事」でした。これは本当にいつももどかしい。物資の支援も当然短期フェイズで必要ですが、長期フェイズで、この「仕事」というものは自身で努力してもらうしかありません。

紛争災害のリスクヘッジは、有事の際やリスクが高まったときに場所が変わっても経済活動が止まらない圧倒的な有効手段です。有事の際に支援が及ぶのは短期までです。基本的に支援団体というのは短期フェイズの支援を想定しているので、長期的な生存戦略は自身の手と責任にかかっています。

ぼくは自分のワークスタイルを防災キットのように考えています。身内が土着した仕事でもぼくが世界各所にネットワークを持って経済的に支援すれば済みます。 人類総ノマドにならずとも、一家にひとりはノマドがいると紛争災害のリスクヘッジになります。

日本で観光客になれる

よくある質問 「今まで行った国でどこが一番よかったですか?日本以外で」 「日本の解答カードを禁止にしないでくれ!」 と、言うことで日本が最高です。ノマド10人に聞いたら10人がそう言うのではないでしょうか。

トイレに音姫がついてるんです。 100円で寿司が食べれるんです。 280円でラーメンが食べれるんです。 道ゆく人が騙してこないんです。 370円の会計に520円払うと150円が返ってくるんです。 コンビニがやばいんです。 こんな高度な文明、日本しかありません。

日本基準から見ると、他の国はいい加減すぎてたまったもんじゃありません。世界基準から見ると、いい加減なぐらいが通常です。 人間心理としては隣の芝が青いので、新天地を求めることは分かりますし、そもそも何十年も同じ国で生活していたら飽きて当然です。

ママチャリに子供を乗せている親御さんの姿なんてジャパンジェニックすぎてたまりませんし、カラオケの飲み放題及ぼす頭痛は侘び寂びの世界線。この感性・視点を手に入れるには、11ヶ月のジャパンデトックスが必要でした。

気候に対して能動的になる

正しい日本語として「季節が来る」「季節を迎える」表すじゃないですか。ノマドになると「季節に行く」と言う表現というか概念が発生します。現在が何月であるかは関係なく、ビーチを求めれば南に行けばいいし、ウィンタースポーツをしたければ北にいけばいいのです。

特に多くの日本人ノマドが意識するポイントは花粉と梅雨からの逃亡です。いままでは毎年決まって訪れる季節には受け身の姿勢でしたが、ノマドである今は自らの意志で季節を選ぶことが可能となりました。きっと、人間として季節よりエラくなったのでしょう。

ノマド最高

これらの裁量権を握ることを5文字で出力すると「ノマド最高」となります。

  • 旅行しなくていい

  • 出会いの幅の拡張

  • 市場で優位なポジション

  • 紛争災害のリスクヘッジ

  • 日本で観光客になれる

  • 季節よりエラい

安定した暮らしの概念は人それぞれですが、ぼくにとっては選択肢の多さ、要するに「幅の効く人生」のようなものを安定かつ幸福の基準としています。 みなさんの幸福の基準はなんですか? それぞれに最適化した幸福のプロセスが見つかることを願っています。

ノマドの仲間が増殖中

日本人のノマドワーカーはとても少ないです。
聞こえはネガティブですが、圧倒的にノマド後進国という事実があります。

そんな寂しい市場を切り開くプログラムは1ヶ月で10の職種を体験する海外ワークショップ「ノマドニア」

1年で100人以上が参加し、開催都市はトビリシ・バリ島・バンコクと現時点で3都市に。

同時に日本最大のノマドコミュニティでもあり、各々が暮らしながら旅をする中で、世界各国で出会いと再会を繰り返して新しいカルチャーを生んでいます。

販売接客業出身や、スポーツ選手など、リモートワークとは縁もゆかりもない過去から、今はパソコン1台で世界を旅している姿は革命的だなと思います。

かくいうぼくも美容師なので、全く関係のない畑からです。

この「ノマド最高」を、もっと多くの人と共有できたらと思います。

ちなみにノマドニアはノマドになれることは誰でもできることを前提としているので、もっと深層域の機会提供をしています。

ノマドのなり方はこちら。結論は「在宅ワーカーになればOK」なので、この一文で理解できた人は読まなくても大丈夫です。


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KOH / デジタルノマド
食卓のおかずが一品増えます