#83 ダウ90000第6回演劇公演『旅館じゃないんだからさ』
ダウ90000の演劇公演を観に大阪まで行って来ました。
場所は近鉄アート館というあべのハルカス近鉄本店にある小劇場です。
今回は三面舞台仕様という初めて見る形でした。
お金を払って生で演劇を見るという体験も初めてでした。
舞台は郊外のレンタルショップ。
TSUTAYAをイメージするとわかりやすいかなと思います。
私も学生時代まではビデオやDVDをレンタルしていましたが、サブスクが全盛となった現在は行かなくなりました。
レンタルショップの店員、お客さんの恋愛絡みの人間関係が話の軸になっています。
気になっている人、現在付き合っている2人、元カレ、元カノなどの関係が絶妙で面白かったですね。
その中で異質な存在なのがレンタルショップのシステムを理解していない忽那さん演じる役でした。
この役は恋愛絡みの人間関係である7人とは最後まで違う立ち位置で、抜けている存在感が笑いに繋がっていました。
ただの変わった人という印象でしたが、最後にレンタルショップへのエールや感謝を込めたセリフを聞いたとき、一気に切なくなりました。
7人の人間関係が主軸なのに、最後に全部を持っていった感じでした。
忽那さんの役がなければこの演劇は成立しないのではないかと思うほどでした。
生で見ることができて本当に良かったです。
配信もあるみたいなので、改めて見直すのも楽しみです。
終演後には舞台に上がってセットを見学することができました。
CDや漫画は実際にあるものを使用していましたが、映画はすべてオリジナルのものでした。
例えば、「ほかほか淡水魚」⇒『冷たい熱帯魚』
「THE有頂天モーテル」⇒『THE有頂天ホテル』
「キャメラを止めるな!」⇒『カメラを止めるな!』といった感じ。
セットの細部までのこだわりを感じました。
他の舞台はわかりませんが、セットを見学できるというのはなかなか珍しいのではないかなと思います。
観に行ったからこそ楽しめるオプションでした。
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