さいごは自分の意思とはいえ…
がん患者界隈で話題になっていたツイート。
わたしのところにも数か月前に回ってきていたけど、思うことはたくさんあるのに、うまく書くことできず下書きのままでした。
乳がんになったことをSNSで発信していると、ちょいちょい頂くメッセージ。
「標準治療は危険ですよ」
「医者の言うことばかり信じていてはダメ」
「標準治療は高い治療費をとって医療業界が儲けたいだけ」
わたしのnoteにも何度かコメントがついたことがあって、「病院が儲けたいためで実は効果はないと聞いたので、放射線治療を断った」という方がいました。
よかれと思ってアドバイスしてくれたんだろうけど、個人的に同調できないコメントは削除してあります。わたしのnoteがキッカケになって欲しくないので。
どんな治療をうけるのかを選ぶのは患者本人で、わたしも医師ではないので「民間療法は間違ってます!」なんて断言するつもりはないです。
ただネットで見た情報だったり、手術をしない医師の意見で治療法を判断するのは、わたしは怖くてできないな。
エビデンスならあります!と言われて調べてみたら、「試験管でのテスト結果」で実際のがん患者での研究結果はない、なんて治療法もありました。
発信している人は、がんが進行したり再発したら責任をとってくれるんですかね。
最後まで治療を支えてくれるんですか?
病気になったのが自分じゃなくて家族だったら?
病気の家族にも、薬は飲むな治療はうけるなとすすめるの?
もちろん標準治療を選ぶのも自己責任です。
どの治療をうけるにしても、自分の責任です。
わたしが民間療法をやらずに標準治療を受けた理由は、これまでの研究結果から科学的に効果や安全性が認められていて、今の時点で最善の治療法だからです。
いろいろな考え方があって標準治療でも100%満足していない人もいて、わたしもどれが正しいとは言い切れないです。きちんと病院で治療をうけながら、民間療法も取り入れる方法もあるだろうし。
ツイートにもあるように、よく考えた上での決断は尊重されるべきだと思っています。
それでも、手術の経験がない、論文を発表したことがない、そもそも医療関係者でもない人が、治療法をすすめて回るのはどうなんでしょう?
「よかれと思って」「選ぶのは患者本人」とはいえ、もらったコメントにモヤモヤしました。