フライングチューリップ
わが家のチューリップが、つぼみを膨らませている。この冬は寒い日が多かったというのに、順調に育っているらしい。
そもそもこのチューリップは、節分に地元の神社のくじで当てたもの。新たな植木鉢に植え替えなければと思いつつ、そのままにしてあった。毎日欠かさず水をあげていたら、予定よりも早くつぼみが付き始めた。
えっ、チューリップってつぼみがつくの早いんだ。
のんびりと構えていたら、あれよあれよと茎が伸び、つぼみがふっくらしてきた。かわいらしいピンク色のつぼみ。そして今、こんな状態だ。
翌日には開花しそうな勢いを感じる。
あれ？チューリップってこんな早く咲くの？
いくら花音痴の私でも、チューリップは春に咲くことぐらい知っている。しかし、私の知っているチューリップは、こんな寒い時期から咲かない。早くても咲くのは３月後半という印象だ。
わが家のチューリップの様子からすると、これから３月までずっとこの状態でいるわけがないように思える。自信がなくなったので、ネットに頼ってみた。
チューリップは、3月～5月にかけて可愛い花を咲かせます。
早生品種は3月下旬頃から、中生品種は4月中頃から、晩生品種は4月下旬から咲くのが目安です。
育てる品種や地域の気候などによって開花期間は異なりますが、春のガーデンの代表格というイメージが強い花です。
ほら、2月に咲くとは書いていない。早生品種でも3月下旬に咲くって書いてある。なのに、2月下旬の今、もう開花してしまいそうだ。おかしい。残念ながら、ネットの情報だけではよく分からなかった。ただ、どうやらわが家のチューリップだけ、せっかちな私に似てしまったみたいだ。
それにしてもなぜだろう。このところ、寒さの厳しい日が続いたが、2日ほど前から日中だけはポカポカ陽気になった。暖かい陽気に誘われて、春が来ると焦ってしまったのだろうか。
ねえ、焦らないで。
ゆっくり咲いていいのよ。
私の思惑をよそに、チューリップのつぼみは今にも開きそう。横からだけではわかりにくいので、真上からつぼみを撮影してみた。
少しずつ花開こうとしているのがわかる。横から見た時に比べて、今にもつぼみがほどけそうな気配だ。もしかしたら、明日には花が開くのかもしれない。
春が待ち遠しいと思っていたけど、わが家には周りよりも早く春が来そう。今から楽しみにしている。