1本のバラに、1冊の本を。
毎年4月23日は「サン・ジョルディの日」。
彼の暮らすカタルーニャ地方の伝統的な祝日で、
サン・ジョルディという騎士の伝説に基づくものなのだとか。
同日がセルバンテスやシェイクスピアの命日だったことから、本とも結び付けられるようになり、
一般的には男性から女性には赤い薔薇、女性から男性には本を送る習慣がある。
(夫婦やカップルに限らず、親子や友人同士でも贈りあうようだ。)
彼に言わせれば、「バレンタインデーよりもロマンチックな日」らしい。
初めてスペインを訪れたとき、
彼から「次は4月に来てみてよ。」というので、理由を尋ねたら、見せてくれた写真がこれ。
真っ赤な薔薇で飾られたCasa Batlló(カサ バトリョ)。
ここだけでなく街中に花や本の市が立ち、賑わうのだとか。
そんなの、見てみたいに決まってる!!
残念ながらコロナの影響で今年は叶わなかったので、今後の楽しみに取っておこうと思っている。
そんなわけで今年は現地で体験できないにせよ、本を贈ってみようと思い立った。
準備したのはこちら。
そう、写真集である。
小説とか、和食の本とか、色々考えてはみたのだけれど、
現地では手に入らなさそうなものにしたい、と探していたところ、こちらを発見。
全体的に鮮やかというよりは、少し渋い色彩なのだけれど、
見ていて心休まる感じに惹かれて決定。
ここまでは順調だった。
…そう、コロナの影響で荷物の引き受けがストップするまでは。
いつもより遅れるとは言え、まあ2ー3週間あれば大丈夫だろうと余裕をぶっこいていたら
そもそも引き受け停止になっていたというオチ。
考えれば当たり前なのだけど、我ながらマヌケすぎて思わず笑ってしまった。
彼には、引き受けが再開されたら送るね、ごめん、と伝えた。
先の楽しみが増えたね!と笑ってくれる人でよかったなあと思う。
その後、2ヶ月ほどして、無事に引き受けが再開されたので発送。
1週間ほどで無事に届いたようだ。
まだ一度も日本に来たことがない彼は、この写真集をすっかり気に入ったようで、
写真の数々を見ては夢を膨らませているらしい。
いつかこの状況が落ち着いて、初めての来日が叶いますように。
そして私もいつか、サンジョルディの日を現地でお祝いできたらいいなあ。
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