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こだわりと向き合う その2
今日は、集団遊びでこだわってしまう場面でのこだわりとの向かい方について書いてみます。
例えば、「学級遊びでなわとびと決まっていても、どうしてもドッチボールで遊びたい!」となった場合を想定して書きますね。
この場合、他の方法としては
①学級遊びのレパートリーの中に、ドッチボールも入れてもらい、今回は一緒になわとびをする。
②みんなとは遊ばず、一人で遊ぶ。
③気持ちを切り替えて、なわとびで遊ぶ。
④みんなに我慢してもらって、ドッチボールで遊ぶ。
等があるかなぁと思いますが、やはり①か③を選択させたいところ。
でもこれ、その時に話しても効果は薄い…というか聞いてくれないか、混乱してしまうか、怒ってしまうかのどれかかなぁと思います。
なので、落ち着いているときにいかに集団場面で意見が合わないとき、どうしたらよいかは一緒に考えておくとベターです。
方法①プレイセラピー
このように、一緒にお人形遊びをしている中で、あえて集団場面で一人こだわってしまう子を作ってみる。こうすることで、状況が客観的にわかるので、本人に「どうする?」など聞いて、解決策を考えておく。
そして、同じ場面になったとき
「赤い髪の毛の人と同じことになってるよ!」
と一言教えてあげると、その子は一緒に遊んだお人形場面を思い出して少し客観的な視点が得られるかなと思います。
方法② 絵を見て気持ちを考える
上の絵のようなものを見せて、もくもくの中を考えてみよう。と促します。一人がこだわってしまうと、「遊ぶ時間が短くなる」「早く遊びたいな」「困るな…」という、相手の気持ちを考えるようにすると、あの時、こうだったよね。と言いやすくなります。
このときも、一人の子に名前をつけておくと、同じ場面になったとき、「あ、〇〇くんになってるよ!」と言って、同じ場面を想起しやすくします。
③名前をつける
先ほどから、少しやっていますが、「一つの方法にこだわってしまう子」に名前をつけます。
よく、ドラえもんでいうとジャイアンタイプだ!ということで、「ジャイアンタイプ」と言ったりしますが、
「サメタイプ」でも、「ゆうき君タイプ」でも何でもいいです。
一つの方法しかできないタイプの子に名前を付けてしまいましょう。
これに対し、一つがだめなら他の方法をたくさん提案できる人にも、名前をつけてしまいしょう。
ドラえもんでいうなら、「しずかちゃんタイプ」といったりしますが、
もちろん、「ふくろうさんタイプ」でも、「たろうくんタイプ」でも何でもいいです。
その子の好きなキャラクターに当てはめてもいいです。
とにかく大事なことは、「ひとつの方法に縛られてしまっている自分に気付くこと」です。
あ、今こだわってしまっているな、ということに気が付けば、だんだん変わっていくことができます。その「気づくこと」に対して親や支援者がどのように働きかけるかが大切なのかなと思います。
社会に出ても、テレビを見ていても、ヤフーニュース見ていても、批判ばっかりする人、いますよね。あれ、「ジャイアンタイプ」「サメタイプ」です(笑)
批判だけでなく、具体的にどうしたらいい?という代案を出せる人、それが「しずかちゃんタイプ」「ふくろうさんタイプ」です。
自分の決めた方法でうまくいかなかったとき、他のいろんな方法を試せる人になりたいなぁ…と私も常日頃から感じます。
今日も長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。