父の肺癌④
父の手術は、コロナ禍の終盤の期間にあったので、手術中の家族の病院での控えも無く、終了の知らせは主治医から母への電話だけであった。あっさりしたものである。胸腔鏡下で5日間で退院のはずが、長年の喫煙の影響なのか抜管が遅れ、10日弱の入院となった。
その後、標準治療としての化学療法と進んでいった。この頃になると、私も妹も、なるようになれと、心配はしつつも興味は薄れていった。特に私の方は、娘たちの国家試験や大学受験に気を取られ、それどころでなかった。
周りがどうであろうと、化学療法はどんどん進んでいったが、順調であった訳ではない。皮膚トラブルが発生して化学療法の継続が危ぶまれたり、高熱が下がらなかったり(主治医は免疫が下がっているからという説明を父母にしたが、おそらく好中球減少症)、肝障害が起きたりした。今後、化学療法が継続出来るかは、今の時点では未定である。
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