見出し画像

熊本百景 #1

今日から新たな取り組みを始めたいと思う。
題して、『熊本百景』
きっかけは物凄く単純で又吉直樹さんの『東京百景』を読んだからだ。
この『東京百景』も芥川龍之介の『東京八景』にインスピレーションを受けたものらしいから
この『熊本百景』は芥川のクォーターと言ったところか。

熊本を経つ来るべきその日までになんとか#100まで書ききりたい。

そんな訳で記念すべき#1に選んだのは
【大津町昭和園】

今日は再来週から始まる実習の行き帰りのリハーサルをするために朝6時に出発して大津町までやって来た。
実習先までの道のりを確認することが目的であったが、そのまま家路に着くのは勿体無いと思い、近くにあったこの公園に訪れてみようと足を運んだ。

ネットで紹介されていた花が咲き乱れる様相はなく、公園一帯が緑で覆われていた。
とりあえず公園内をぐるっと一周歩いてみた。
公園内には自分と散歩をしている女性が1人だけ。
一周して公園の中央に位置する屋根付きの椅子が誂えてある憩い場に腰掛ける。

そして先日発売された『いのちの車窓から2/星野源』をカバンの中から手に取る。
道中で『星野源ののオールナイトニッポン』を聞いていたからヘッドホンで聴きながら開き、読み始めた。
時折、源さんの楽曲作成の秘話が綴られているため、その節に入るとradikoから Spotifyに移り、その曲を聴きながらエッセイを読む。

その節を読み終わり、本を閉じ、もう一度その曲を聴く。
曲に紐づいたエピソードとこれまでの鑑賞してきたイメージが交差し、新たな発見が生まれる。
更に源さんを知ることが出来た気がして嬉しい気持ちになる。
再度、本を開く。
するとラジオを聴き終わってしまったため、ヘッドホンを外す。
今度は鳥の囀りに包まれる。

あぁ、熊本でこんなゆったりとした自然を感じるのはいつぶりだろうと記憶を辿る。

最近は大学の学習と連日のバイト、自らに課している運動タスクで心身ともに疲弊していたなぁと振り返る。
ここ数日の過食に走る傾向はそれが原因だったかもなぁ。

視覚と聴覚から意識的に入れる情報を遮断し、ひたすらに自然を享受する時間。
熊本の都心部で生活する日々は便利で、ある程度充実したものではあるが、心が擦り減っていた気がする。

今日は授業が無い木曜日。
充分に心を癒し、家に帰ったら部屋の掃除をしようと心に決めた。
そして、これから心が疲れているなと感じたら、またこの場所に来ようと思う。
僕の心の英気を蘇らせ、前々からやりたいと思っていたこの取り組みの背中を押してくれたこの場所に。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?