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共感性羞恥と、準備不足でも舞台に立たなくてはいけない場面への共感
今、とあるビッグバンドの新春ライブから帰って来たところでして、あまりにも一気に昔の事を思い出し過ぎたので、これでは寝れぬと筆を執った(キーボードですけど…)次第です(`・ω・´)
その新春ライブとは、ギムナジウムに通っている息子が所属しているビッグバンドの演奏会だったのですが、息子は現在、ピアノ担当の上級生のお弟子さんみたいな立ち位置で、その上級生の子は才能も技術も本当に申し分なく、ペーペーの息子はその子の斜め後ろに座りながら、譜めくりしたり、フェードアウトする曲でボリュームを下げたりと、TV業界で言えばADみたいなことをやっています(前回ミニライブを観に行った時、私は友人と「腰にガムテープ提げたら似合いそう」とか「絶対マッキーとスケッチブック持ってるわよ」なんてADトークをしていました)。
そして今晩、ついに本番。私は、息子が弾くのはせいぜい2曲か3曲くらい、残りの曲は全て上級生の子が弾くと聞いており、実力差からいって私もそれは当然だと思っていました。が、今日の午後になって上級生君は病欠、もうひとりのピアノの上級生も病欠で、息子と同級生のもう一人のペーペーが、本日のピアノパート全てを二人で請け負うことに。ペーペー・デュオの運命はいかに!?
さて、ペーペーと言ってもそのビッグバンドに入ったのは9月の事なので、大体三カ月くらいは経っている訳です。なので、当時から全力で練習していれば、10曲程度のレパートリー、それなりの出来で人前で弾くことはできたはず、なのですが、息子は反抗期と中二病をこじらせている上、バンドの曲がつまらないからモチベが上がらないなどと秋頃からずっと生意気なことを言っていたので、明らかに練習不足。それを私は以前からずっと指摘していましたが、「どうせピアノの音は聞こえない」とか「楽譜通りじゃなくてもコードを引いてるから大丈夫」とか、ああ言えばこう言うで、何を言っても積極的な練習につながりませんでした。
で、私の感想:
どこが「どうせピアノの音は聞こえない」だよ(´・ω・`)<ゼンブキコエテルヨ
ジャズ系の曲が多いこともあって、ピアノ担当二人がちゃんとしないといけない曲ばかりやねんよ…ああ、なんか辛すぎて関西弁になっちゃった。ソロパートも多いし、ピアノの二人はユニゾンではなく別の楽譜を引いているから、どちらかが休むわけにもいかないし、そもそも、出だしがピアノだけの曲が多すぎる…。
この、明らかに準備不足の状態でピアノソロを弾く状況、緊張と共感性羞恥で母親の私はとてもコンサートを楽しむ心持ちではありませんでした。自信がなくても準備不足でも人前に出なくてはいけなかった経験は、私にもあります。このジャンルと内容で人前で通訳なんかできるの?という場面でやらなければいけなかったりとか。ああ、今思い出しても冷や汗…。でも人には誰しも、不十分でも舞台に上がらなければならない瞬間があります。
できれば若い内にそういった場面で恥をかいて、準備の大切さを学んで欲しいと思う一方で、そんな個人的な経験のためにライブの質を落とすのもどうかと思うし、あなたの代わりにそこでピアノを弾きたい子は、本当は沢山いるんだよということも知って欲しい。実際そのように息子に言った事もあるけれど、14歳、母親の小言なんて響くお年頃じゃないのです。そもそも性格も違うんだよな。私、中学時代に朝礼で他の子が音楽の先生に頼まれて校歌をピアノで弾いているのを見る度、選ばれなかった自分を恥ずかしく思っていましたが、こういう悔しさは、息子にはないらしく、「わかる~!」とはならないんですよね。まあそれくらいユルい方が世の中は生きやすいのかもしれませんが、今日のライブの出来は反省して、猛特訓して、次回に備えて欲しい。もう14歳ですから、本人がやる気にならないことにはどうしようもないのです。
つーても、、、やる気が実力に勝って、出来もしないパートや仕事・案件を引き受けるのも良くないですけどね(昔の私はそれをよくやってた)。昔、タレントの千秋さんがルールもしらないゴルフのキャディーさんのバイトをした、みたいなエピソードを聞いたとき、妙に共感してしまいましたもの。こんな事を書くと、半ば長期記憶が良いために、昔のやらかした案件をいくつも思い出してしまう…。ああ、今日は悶えながら眠りにつくことにします////
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