滋賀県守山が実証実験の地に、守山から滋賀の未来を創る
noteをお読みいただきありがとうございます。本記事では、インタープレナーの皆様と新産業を共創していく上で、重要になるキーワードをSUNDREDのインターン生が分かりやすく解説していきます!!
今回は「共創」というテーマについて3つ(コレクティブインパクト、新産業共創プロセス、滋賀リビングラボ)の視点や事例から説明する連載企画の最終回です。
本日は滋賀県のリビングラボである「co.shiga」の視点で共創を解説します。こんな人には、ぜひおすすめの内容です。
・どうすれば共創を生むリビングラボを立ち上げられるのか?
・そうすればリビングラボで共創を進めることができるのか?
滋賀県のリビングラボ「co.shiga」
co.shigaは滋賀県守山市から滋賀の未来を共創していくリビングラボです。自治体は地域の課題を発信し課題解決の仲間を集め、市民は実現したい未来の滋賀を一緒に言語化し、NPOやまちづくり会社は地域を巻き込んだプロジェクトをリビングラボで企画・実行し、企業・スタートアップは自社の先進技術やビジネスモデルの実証実験を地域で多様なステークホルダーを巻き込みながら行っていきます。多様なステークホルダーが共に関わりながら地域づくりをする手法のひとつです。
守山市での共創イベントには毎回100人を超える参加者が集まり、リビングラボのような活動体が地域に求められていたことを実感しています。この記事では、
co.shigaがどのように立ち上げられたのか?
co.shigaの立ち上げがなぜうまくいったのか?について紹介していきます!
リビングラボについての詳しい説明はこちらの記事をお読みください。
立ち上げ期のご紹介前に、熱いco.shigaのビジョンをお読みくださいませ。
多様なステークホルダーと共に滋賀の理想の未来社会を共創
守山市で開始されたリビングラボ構築プロジェクト(リビングラボ名称:co.shiga)はコンソーシアムのような企業のみのビジネスのための集まりではなく、市民・行政・NPO・まちづくり会社・スタートアップなど地域の未来を共創していく仲間が集まり始まりました。リビングラボに関するインプットやワークショップなどを通じて、1年かけてコミュニティを醸成し、社団法人が組成されました。
①リビングラボの目的共創、初期チーム組成
リビングラボ活動の立ち上げは、滋賀県守山市にて大企業、地域企業、SUNDREDが中核となって地元の大学やスタートアップなど産官学民の有志メンバーと共同で「滋賀リビングラボ準備委員会」を結成することから始まりました。初期チームはコアチームとしてプロジェクトへのコミットメントの高いメンバーが中心になります。
「リビングラボとは何か?」
「守山から滋賀のありたい姿のためにどのような未来を掲げ、リビングラボを組成していくべきなのか?」
について議論を進めていきました。
また、参加者それぞれがリビングラボの中で共創を進めていきたいプロジェクトについてディスカッションし、滋賀にてどのようなエコシステムを形成すれば多様なステークホルダーを巻き込む共創プロジェクトにすることができるのか、ビジネスとして成り立たせることができるのかについて意見を出し合いました。
②リビングラボ構築開始(コミュニティ組成)
リビングラボ立ち上げのコアチームにて、行っていくテーマ・プロジェクト・コミュニティの方向性が固まってくると今度はリビングラボ活動を広く知ってもらうフェーズに移ります。そこで、リビングラボ構想を発表する「滋賀みらい共創サミット」を3月に開催しました。当日は100名以上が参加し、テーマ・行っていくプロジェクトについて紹介し、「理想の未来社会」のイメージやリビングラボで取り組みたいことについてアイデアを出し合うワークショップを行いました。滋賀での地域×共創へのコミュニティ作りはここから始まりました。
③リビングラボ開始
一般社団法人co.shigaの設立発表は2か月に一度開催していくco.shiga5の第一回にて行われました。一般社団法人にすることで、企業や行政などが関わりやすく、活動資金も会員として参画していただくことにより集めることが可能になります。
社団法人としての最初の活動は、「co.shiga5」として隔月で共創プロジェクトのピッチやco.shigaで行われているプロジェクトの共創促進にワークショップの開催をすることになりました。既に7月・9月と2回開催されており、今後も、co.shiga5など外部を巻き込んだイベント、会員内のイベントなどを企画・実行しリビングラボ活動を加速させていきます。
co.shiga立ち上げのキーパーソン
”しがとせかい株式会社”
守山市は活動的な市民が多い地域であり、多様な価値観が行きかうリビングラボ活動に非常に適した地域です。
しかし、地域性においてどんなに優位性があったとしても、立ち上げ時に産学官民それぞれの中心メンバーを巻き込み、適切なアジェンダ(テーマ)を設定しなければ、ありたい姿の実現に向けての具体的なアクションを起こすことはできません。co.shigaは「滋賀を世界で住みたいまちNo1にする。」しがとせかい株式会社が立ち上げメンバーとしてjoinしてくださったことにより、地域企業の巻き込みやイベントの開催を強力に進めることができてきました。co.shiga5でのペンライト使用を企画し実行してくださったり、当日の司会やアイスブレイクを行ってくださりと参加者がco.shigaに関わりやすい場づくり・コミュニティづくりをしてくださっています。そんなしがとせかい株式会社の代表取締役である中野さんに「リビングラボ活動の立ち上げに関わったきっかけ・理由」や「しがとせかい株式会社がリビングラボを通じて達成したいこと」についてお聞きしてみました。
リビングラボ活動の立ち上げに関わったきっかけ
突然のDMから!
リビングラボに関わるきっかけになったのはSUNDRED留目さんからのメッセンジャーのやり取りからです。
かなり長文が来て、最初は「どんな人だろう?」と思ったところからですね笑。
リビングラボという言葉については以前から知っていたのですが、良い取り組みだなーと思っていたぐらいで、それを立ち上げから関われるのは楽しそうだと思いました。
2023年5月頃から関わり、守山に貢献したい事業会社の方をスタートに守山市、企業、大学、団体とも関係性を深めていきながら、1年間の間、どんなリビングラボを創ることがいいのかを考えながら動いていてのは個人的にもすごく楽しかったです。
僕自身が、コワーキングスペースを運営するなかで、地域におけるコミュニティの大切さ、そこから派生するこれまでにはなかったプロジェクトが生まれることがとてもやりがいで、関わる楽しみがあったので、リビングラボが新たに誕生し、そこに関われて本当に良かったです。
しがとせかい株式会社がリビングラボを通じて達成したいこと
しがとせかいとしてはビジョンを「滋賀を世界で住みたいまちNo1にする」を掲げています。このビジョンは一社では絶対に達成できなくて、いろいろな企業や大学、自治体、市民の方と共創してこそできるものだと思っています。
そういう意味ではリビングラボで立ち上がるプロジェクトを支援したり、伝えることはしがとせかいのビジョン達成としても行わなければいけないことです。
個人的にはリビングラボで立ち上がる地域課題を解決するプロジェクトを100個。繋がり、そして支援することを行っていきたいです。
もし滋賀県に今はまだないプロジェクトが100個生まれていき、そこを成長し、事業としても作れたり雇用を創ることができることになれば、「滋賀県っておもしろいプロジェクトいっぱいあるぞ!」となると思うので。
ぜひその数も、そしてプロジェクトのおもしろさもふくめて実現できるようにリビングラボで行っていきます
まとめ
ここまでお読みいただきましてありがとうございました!
一般社団法人co.shigaとしてのリビングラボ創りはこれから本格的に始動します。市民・行政・NPO・まちづくり会社・スタートアップなどどのようなバックグラウンドで構いません。co.shigaに興味のある方は以下のフォームよりお問い合わせください。
SUNDREDでは新産業共創のための多様なアクターを巻き込み、共創するためのリビングラボ構築を行っております。リビングラボに興味があり、詳しく話を聞いてみたいという方は個人・企業問わず、是非お問い合わせください。