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第7話 「愛されている」
試合が迫るタイミングで、新しいアーティスト写真の撮影と、おかしな二人のPodcastの収録があった。
奇妙くんを見ると、不思議に笑顔になる。
ホッとするというか、自分が子供の頃に帰ってしまうというか。
とにかく、僕のくだらない話をずっと聞いてくれるから、いつまでも喋ってしまう。
昔から、ずっと同じように、この日も思いのまま、最近あった事や昔の話をしていた。
試合の緊張感から解き放たれて、凄くリフレッシュ出来た優しい時間だった。
その後、渋谷のスタジオに行き、新しいアーティスト写真の撮影をした。
そして、ついでに66.7キロまで下がっていた自分の身体を撮ってもらった。
鏡で見ると、少し寂しい身体だった。
無駄が無いのは、寂しい事なのだ。
試合が終わったら、すぐにいつもの自分らしい身体に戻そうと強く思った。
その日は、久しぶりにジムの練習を休んだ。
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