「クオリティ真紀子の長い給食」

サマーと阿部チェリーは、幼馴染だなんて。

あの街のレストランで、そんな話を聞いたわ。

通りでって感じだった。

2人は、とても息が合ってたのよ。

いつまでも、何でも言い合える関係って、凄いと思わない？

あのジョンペルチアーノって言う、お金持ちのおじさんの部下達を、サマーと、サマーが連れて来たチャイニーとマルコが、レストランの外で全て制圧したのよ。

その間に、阿部チェリーは、ジョンペルチアーノに向かって、なんかずっと喋ってた。

ジョンペルチアーノの部下達のせいで、あのレストランが、めちゃくちゃになったからね。暴れるならね、最初からお店の外か、砂漠でやって欲しいわ。

お店のものって、店主が人生をかけて色んな想いを描いて、集めた宝物ばかりよ。

椅子やテーブルや、調度品。

どれも、適当にそこにあるわけじゃないのよ。

それをさ、何も考えずにテーブルひっくり返したりするわけよ。

ジョンペルチアーノの部下達は。

レストランのオーナーは、ホールに出て来て、またかぁ〜って感じで、コック帽を床に叩きつけてたわ。

とにかく、チャイニーがすぐに、ジョンペルチアーノの部下達を挑発して、外に連れてったのが良かったわ。

それに続いて、サマーとマルコも行ったの。

その時、阿部チェリーは、サマーに言ったの。

お前はまだ、素人に毛がはえたくらいのもんなんだから、無理すんなよ！

って。

サマーは振り返って、そんな事は俺が最も理解してるよ。って、返したわ。

幼馴染って感じでしょ？