「阿部チェリーのアロハ」
いや~、なんつ~か、あれだな。
勢いだな、あれは。
俺は、こいつらより1000倍い~仕事するぜ!なんて、よく言えたな。ま、あれが若さなんだな。若気のなんとやらでよ。
あの当時、俺まだ18歳になったばかりのヒヨコちゃんよ。街を出る時にファミリーから、なけなしの背広をもらってよ、ずっとそれしかなくてよ。んで、若い時から、ずっと着てたアロハシャツを中に着てよ。
ん?
そうそう、上等のな。
そう、ハイビスカスの、あれだ。
そうだ、伝統的なやつだ。
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