第4話 「狼になる」
小学6年生の頃、前方から勢いよく進んで来る自転車のおじさんとぶつかった。
僕も自転車で、ぶつかる瞬間に少しおじさんを交わしたけど、おじさんの手が僕の自転車のハンドルにぶつかった。
バランスを整えたおじさんが、大きな声で怒鳴り出したから、僕も同じくらいのボリュームで怒鳴り返した。
おじさんは、どんどんヒートアップして来たので、しょうがないと思い、僕はおじさんにめちゃくちゃ近づいて言った。
今、急いでるから、喧嘩やったらいつでもしたるから、後で家来いや。
そこの酒屋の並びの4丁目のカミデや!
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