第3話 「最後のプレー」
13歳の頃、どうしても自分の衝動を抑えられない事が多くなってしまって。
喧嘩をすれば、いつもやり過ぎてしまう。
自分が、誰よりも強いと勘違いしてた。
誰も、お前とつるまないようになるよ。
君が、そう言ってくれたのに、僕は全然変われなかった。
結局、1年くらい、君とも、仲間とも溝が出来て気軽に喋れない日々が続いてしまった。
あの時間があって、本当に良かったと思う。
ひとりで、他の中学の不良達と喧嘩をしてもつまらなかったし、ひとりでタバコを吸うのも寂しかった。
僕は、自分を変えようと、たくさんの本を読む事にしたんだ。
また、君とまた、仲間になれるように。
そして、君は、ずっと待ってくれてた。
僕が、変わるのを。
久しぶりに喋った時の事、覚えてる?
ここから先は
1,111字
¥ 100