「さきどり佐知子は毒かも知れない」
エリーは相変わらず、赤いワンピースをすっきりクールに着こなしていた。
たまには、違う服装も見たいなぁなんて思いながら、彼女を見てた。
正確なピストル捌き、正確なキャンディ弾の命中率。全てが、綺麗で無駄の無い動き。
見惚れてしまってた。
彼女のように、なりたいな。そう思った。
そして、エリーは去って行った。
しばらくして、ワンダーピープルの創始者の人達が、プールに来たの。
普段は、ずっと清掃員として働いてるって言ってたわ。
自分達に出来る事は、今の人達が少しでも暮らしやすい環境にしてあげる事だって優しい表情で言ってて、とても驚いたわ。
創始者の人達のイメージと全然違ってたから。
ワンダーピープルの全ての成り立ちを彼等から聞いて、涙が止まらなかった。
そして、凄く恐いと思った。
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