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13歳のSF

第2話 「ヒント」


M-16というモデルライフルを、転校していく友達にプレゼントしたのは、それを使って欲しいからでは無かった。

もしもの時の御守りに、部屋の隅にでも置いてくれてたらと、みんなでお金を出し合った。

僕達は、M-16の使い手になってしまったけれど、転校して行く彼には使って欲しくない。

それでも、僕達はプレゼントした。

お道具箱や体操袋、細々とした、たくさんの荷物を持って、ランドセルの端の部分には細くて真っ黒で長いM-16が、ブッ刺さっていた。

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