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家族

第9話 「好青年」


お父さんのお友達の方とよく3人で釣りをしていたのは、僕が、32歳頃だった。

ふたりは、教諭時代からの付き合いで、お互いの事を先生と呼んでいた。


先生、こんな親孝行な息子おらんで。

この歳で、釣りに着いて来てくれるなんて、普通は、ありえへん。

感謝しいや。

ほんで、息子くん、君は、ほんまに好青年や。

どないしたら、こんな子に育つんや。

先生は、幸せもんや。 


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