「阿部チェリーのコーンスープ」

ギャラは、トウモロコシだったんだ。

トウモロコシが金に変わるまでは、なかなかの貧乏でよ、軍団を喰わして行かなきゃなんねぇしよ。

けど、毎日、毎日、トウモロコシでよ、焼いたり、スープにしたりしたけどよ、飽きるんだよ。

ま、そりゃそうだろ。
トウモロコシしかねぇんだから。

マジで辛かったぜ。

仕事してもよ、金くんねぇんだよ。
毎回、毎回、ギャラはトウモロコシなわけよ。
んで、ジャガーに言ったんだよ。

ボス！俺は、いつからお金を頂ける様になりますか？ってよ。

そしたら、ジャガーはよ。

美味しいコーンスープが作れるようになりなさい。それが出来たら、ギャラはお金に変わります。

だってよ。
どういう事だよ！　

って思ったけどよ、マジで頑張ったぜ。

張り込みや、誰かになりすまして、取引したりする仕事の合間に、料理本をよ、何冊も読み漁って毎日コーンスープ作ったんだよ。

軍団の若い奴等からよ、ボス！今日も最高！っす。このコーンスープ！とか言われるんだけど、あいつら何でもうめぇって言うしよ。

そんな時、ちょっとした国の要人になりすまして、流れてる金をつかむ仕事が入ってよ。

ん？ あ〜、そうだ。