![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/76485084/rectangle_large_type_2_9baa4a0219464de55469504eecd67771.jpeg?width=1200)
第5話 「長堀通りのプレゼント」
長堀通りの歩道の、少し石畳み作りになっている場所を指して、君は言った。
ここの部分、俺の会社が担当してん。
23歳の頃かな、君と長堀通りを歩くなんて珍しい事だった。
君は、たくさんの仕事をしていたんだと思う。
人に言える仕事も、あまり言えない仕事も。
身寄りの無い、荒れてしまった若者を食べさせて行く為に、たくさんの汚れ仕事と言われる事もしたんだろう。
汚れてないけどね。
どんな仕事も。
君の運転するベンツは、とても静かで速かったから、僕は気持ち良かった。
運転も上手いしね。
僕達は、買い物をしたんだ。長堀通り沿いにあった東急ハンズで。
誰かの誕生日プレゼントを買ったんだ。
君は、誕生日を凄く大切にしていた。
小さい頃から。
ここから先は
781字
¥ 100
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
Amazonギフトカード5,000円分が当たる