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13歳のSF

最終話 「知っている」

たくさんの矛盾を一気に含んだ大きな春の惑星が、僕達の街に不時着した。

市長選では、候補者が注射針を誰かに打たれてしまったし、その成分は泥水だった。

日曜日には、人権を守ろうとする人達が町を闊歩し、その姿は、とても勇ましかった。

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