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第5話 「反対側の水平線」

1度、寂しくなった気持ちは、なかなか忘れる事は出来なかったんだ。

今日は、玄米が美味しく炊けたね、とか。

廊下がいつもピカピカで、凄いね、とか。

みんなに、嬉しい言葉をかけてもらっても、なんだか満たされなかった。

ずっと万人の宿でシンプルな暮らしを続けるのも、悪くないなと思える日もあるんだけど、そうじゃない日もあって、そんな時は夜の星空を見ながら、寂しさを紛らわしてたんだ。

そんなある日ね、仙人が言ったんだ。

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