第8話 「煌々と光る」
僕達は、昨日観たテレビの話や、アニメ、スポーツの話は一切しなかった。
たいていは、近い将来の話だ。
いずれ、別々の道を歩いて行く事になるのは分かっているから。
いつまでも、一緒に居られるようなアイディアを、アイスクリームを食べながら出し合う。
これが、僕らの日課だった。
大人になったら、団地に一緒に住もう。
何かみんなで、同じ仕事をしよう。
いつも、そんな結論だった。
やがて来るお別れは、僕達をどんな風に変えてしまうのか。
僕は、少し不安だった。
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