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「阿部チェリーに手紙」
ラバリッツホテルは、ま〜なんていうか。
成功者しかいかねぇのよ。
ま、俺もよ〜、軍団の奴らも連れて行くとなると、かなりのキャッシュがいるわけよ。
ん?
あ〜そうだ。
思ってた、5倍は金がいったよ。
軍団の奴らに、もらったばかりの大量のギャラの札束全部持たせてよ、それでも少し足んなかったよ。
ま、たまには軍団の奴らにもい〜思いさせてぇと思ってたしよ、2、3泊するつもりで行ったのよ。
俺達の仕事は、いつ自分の身体に鉛が入るか分かんねぇしよ、たまには、豪華な食事と酒でよ、気分でも晴らさねぇとな。
それに、ずっとコーンスープ飲んでたからよ。
ま〜よ、結局は、そういうVIPな場所に行くとよ、仕事にもつながるんだ。色んな人間に化けては、世界の要人から機密情報を奪取して、それを売り買いするのが主な仕事だからな、俺達は。
あのホテルで過ごすVIPな人間をしっかり見ておくとよ、その後の仕事にも役立つわけよ。
しかし、豪勢なホテルだったな〜。
海も近けりゃ、繁華街やビジネス街もあるしよ。なんつ〜か、非日常的な場所によ、堂々たる雰囲気で構えてんのよ。
ラブリッツホテルは。
あそこは、富豪の奴らの為にあるようなもんだな。俺の育った町とは、えれぇ違いでよ。
ま、仕事で行った時は、見てなかった場所もいっぱいあってよ。
ホテルの前の大通りは、綺麗な街路樹で、いくつかのカフェやBAR、あと、誰もが知る高級洋服店が、ずっと並んでてよ。
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