見出し画像

「さきどり佐知子は夜に飛ぶ」

夢でありますように…

そう祈りながら、車の後部座席に、怯えて座っていたわ。まるで連行されてるみたいに。

私の人生にこんな事が起こるなんて。

阿部チェリーという男と、その部下みたいな人に車でどこかへ連れて行かれてる。

そして、あの赤いヘリは海に沈んだ。

ここから先は

957字

¥ 100