第2話 「責任」
ラグビー選手への道を諦めかけていた19歳の頃に、芦屋にあるニューロマンティックというお店に何度も通っていた。
ラグビーの為に大きくした身体も、リハビリをしている間に、だいぶ細っそりしてしまった。
高校3年生だけど、19歳。
あとは、後輩の良き練習相手になればいいかと体重は上げなかった。
だから、着れたのだ。
ニューロマンティックに置いてある、たくさんのお洒落な服を。
小物やジャケット。
どれも、何とも言えないテイストで、多分60年代のヨーロッパのファッションアイテムだったと思う。
そんな時に、またバンドに誘われた。
ここから先は
1,245字
¥ 100