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MCサマー第10話 「MCサマーは少し傷ついた」
え? なんで海かって?
そりゃ、なんかヤベぇ事があって人が居なくなった時は海渡るっしょ?
国外逃亡や亡命、国外追放や誘拐も。
事が大きくなればなるほど、みんな海を渡んのよ。だからね。
豪華客船…
乗ったわけ。あれは、ラッキーでさ〜。闇雲にオープンカー走らせてて、海渡るしかねぇな〜って、思ってたら丁度さ、港にでっかく停まってんのよ、豪華客船が。
その時の俺はさ、札束という実弾をかなり持ってたからさ〜。
ダッシュボードに、はち切れんばかりの実弾を上手い事使ってさ、乗り込んだのよ。
さすがに豪華客船には、富豪な奴らばっかりでさ、1日目は、ひと通り、じっくり船の中を見てさ、だいたい、どんな連中が乗ってんのか、偵察してさ〜。
ま、なんつ〜の。
堅気じゃない雰囲気の奴がさ、まぁ、チラホラいてさ〜。俺じゃなきゃ、そういう感じ分からないと思うよ。
昔、BARで大人達が言ってた、豪華客船の中には、必ず世界の裏側と繋がってる奴らが乗っている。って言ってたの、あれ本当だなぁ〜なんて思って感心してさ〜。
それにしても、豪華客船ってのは、マジで豪華でさ〜。何もかも一流なんだ。楽団のショータイムや、ギャンブル、見晴らしのいいデッキには大きなプール。しかも、そのプールさ、人工的な波を作ってさ、それにみんなサーフボード持ってきて波乗りしてんの。
あ〜、ビリーのオジさんと早く、また波乗りしてぇな〜なんて。
ちょっとしんみりしてさ〜。
真紀子は、すげぇご機嫌でさ。
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