ユメの続きが知りたくなったんだ
ユメをみているんだ。
それは寝ている時に見る「ゆめ」と同じように
頭の中で際限なく広げることができる。
思い浮かべるたびに、体に力が漲り
心に情熱を帯びるんだ....。
寝る時に見る「ゆめ」は、幻想らしい。
現実世界で起きていること、
例えば科学などで証明できることが
正しいと言われているような気がするんだ。
ただ、何か起きていたとしても
それぞれの人がどう感じとるかで
物事は変わってくるんじゃないかな。
これが現実なんだって思っていることも
頭の中で作り替えられた幻想かもしれない。
同じ音だからか、ユメを話すとみんな寝てしまうんじゃないかと思うくらい、目がトロンとする。
真剣に話を聞いていないんだってすぐわかる。
ユメって見ちゃいけないのかな。
***
話しかけられていたんだと
Aは気づくのに遅れた。
いつも突然に話しかけられるので
話に入り込めなかった。
その人は自分のユメに自信がないようだった。
いろんな人の考えを知っては、落胆していた。
主人公の椅子にいつも
自分ではない他人を座らせていた。
何も言わず、側で見守ることにした。
***
ユメの続きを見てみたくなって
目標にすることにしたんだ。
すると次に何をしたらいいのか
先の行動が何となく見えるような気がする。
***
Aに話しかけるその人が
目をパチパチさせるたびに
小さな光の粒が生まれていた。
初めて自分の目で世界を見ているような
生まれたての冒険者のようだった。
Aはまた、何も言わずに
側で見守ることにした。
≪光の粒が道標≫