【負けるが勝ち】親が子供にできること
先日、我が家で起こった出来事について『こりゃ、深いな〜』と思ったことがあったので書いていきます。
ちょっと長いですが、親は子供に成長させられるってこういうことかと思ってもらえる内容になっています。
中学生になって勉強ができないとか、部活が頑張れないとか、友達と仲良くできない。とか全部これが原因なんだろうなーと思いました。
さっそく、れっつごー。
◆娘のピアノオーディション
小2の娘に起こった出来事の話。
クラスの音楽発表会で、そのクラス代表として1人だけピアノの伴奏者を決めるオーディションがあるそうで、
なんと、引っ込み思案なはずの娘がエントリーして来たとのこと。
ライバルは3人。
その4人の中から2週間後のオーディションでクラス全員の前で発表し、子供たちが投票を行い代表者1人を決める形。
娘はピアノ歴1年ほどで、言うても週に1回行った先生宅で1時間練習しているレベルなので、ゆっくりなら両手で演奏できるレベル。
にも関わらず、今回演奏する曲は両手でチャンチャカ、チャンチャカ、とあちこちに手を動かし回る、私には何をやっているのか意味不明でした。
初めはYOUTUBEを見ながら(だいたいなんでもYOUTUBEにお手本がある)マネをするように右手だけで始め、
ピアノが得意なママ友に弾いてもらったところをスマホで録画して、
うちの妻も『ママも一緒に覚えるわ!』とやったこともないピアノを始め、
と2週間、全力サポート体制で娘をサポートしました。
目標と期限が決まっている状態の子供の成長は恐ろしく、その上達スピードに驚かされる毎日でした。
ときに、「パパ、聞いとってな!」と言って、できるようになった部分を披露してくれようとするのですが、ちょっと間違えたり、リズムが崩れるたびに、
「あれ?もう疲れたから今日はやめよ」と言ってミスから逃げようとする娘に『もう1回やってみ、できるできる!』と伝えてトライさせ続け、
できた瞬間に『ほらできた!すごいじゃん!また聞かせてな』と私。
これは、娘からするとできるようになったことを褒められているように感じていると思いますが、私としては成功するまでトライし続けたことに対して褒め称えました。
その後も毎日コツコツと練習を続けた娘が、向かえたオーディションの日。
5時間目がそうだったようなので、妻も私も時計を見て緊張していました。
負けたら泣くかなーとか、
あれだけ上手になったから選ばれるよなー。などと言いながら。
そしてついに、娘が学校から帰ってくる時間。
◆勝ち負けよりその過程が大事
『おかえり!ピアノどうだった?』と私。
「負けたよ!だって〇〇ちゃんピアノ上手で勝てる訳ないもん!」とケロッと娘。
それを聞いた瞬間に色々と察しました。
あー、この子は必死に頑張ったのに、成果が出ず悔しい時の感情をどう表現すれば良いかまだ分からないんだなー、と。
悔しくないはずがない、本気で頑張っていなかったはずがない。
世の中には自分がどれだけ頑張っても、それでも乗り越えられないことがあるってことを体感した良いキッカケになったなー。としみじみ思いました。
『そうか!まぁよく頑張ったな、その頑張った時間が大事なんよ。パパには絶対にできんぞ。』とだけ伝えて、妻のほうを見ると、
娘の代わりに妻が大号泣。
「ママは悔しいーー」と泣いている妻を見て始めはキョトンとしていたが、時期にケラケラと笑う娘。
ここで初めてこのオーディションの決着が付きました。
たぶん娘は、泣いているママの姿から負けて悔しかったら泣いても良いってことを学んでくれた。
頑張って、負けて、そこで生まれた初めての感情どうすれば良い?
悔しかったら泣いても良いって学び。
んー、やっぱり挑戦って素晴らしいね。
◆この成長の過程は勉強でも同じ
実はこの話、勉強ができるようになるサイクルと全く同じということに気がついたでしょうか?
1)目標と期限が設定され、
2)最初はYOUTUBEを見てマネするところから始め、
3)上手な人に上達のコツを聞き、
4)親の応援やサポート体制が引かれ、
5)ちょっとした成長に承認を入れ続ける。
ほら、全く一緒。
やはり、テストの点数が高い子はこの流れで学習ができています。
これは例外なくそうです。
逆に言うと、そうでないお子様は、3)の部分に重きを置きすぎていて、誰かに教えてもらわないと勉強が上達しないと思っている。
また、親御さんも勉強は子供の仕事、自己責任でがんばれ!とテストの結果だけを見てワーワー、ガミガミ。
確かに、勉強するのは子供の仕事ですが、それを円滑に進めるように努めるのは家族全員でサポートする必要があります。
塾は、1〜3のサポートはできます。
ただ、子供は4、5がなければ【勉強をしている意味】を見失い、意欲・やる気が続きません。
子供が勉強を頑張る理由は、お母さんに褒められたいからです。
これ以外に勉強する理由なんてない。
体は大きくなっても、子供の心はまだ小さかったあの頃のままですよ。
◆まとめ
今回は、私が我が子にまた成長させてもらえたお話でした。
子育て経験のある方なら絶対に共感できる内容だったでしょう。
ただ、私がこういった仕事をしている関係上、人より感性高く子供からの情報をキャッチできているのは確かですが。
子供の"いま"は二度と帰って来ないですから、しっかり親が教育してあげないといけませんね。
そのためにも親が、大人がもっと学ばないと。
学びって最高に楽しい。
今日はここまで!
ありがとうございました!