【教育革命】我が子を愛するなら
何かがおかしい。
そう思いながら2年間、この塾を経営してきた。
解決策はないか?と模索する日々が続いた。
みんな真剣に向き合っているはずなのに。
何かがおかしい。
今日は、私がこの2年間の葛藤でたどり着いた【学習塾の在り方】について書いていく。
◆塾が求められること
今から約2年前、私はSUNDAYをスタートさせた。
『塾なんてどこも同じ』というイメージをぶち壊したくて、
通い放題でおしゃれな塾をコンセプトにしている。
オープン初月から大勢の生徒が集まってくれたので、大通りに面した自転車置き場が賑わい、一気に注目を浴びるようになった。
ただ、もちろんうまく行くことばかりではなかった。
なかなか点数が上がらず、勉強のやる気を失い辞めていった子。
入塾後、最初のテストで一気に30点も上がったのは良いが、次のテストで元の点数まで下がった事で塾への信頼が失われ、辞めていった子。
大逆転合格を目指し、毎日5時間来る!と言ったものの、やる気が継続できず辞めていった子。
このように生徒が増えていく裏側では、残念ながら辞めていってしまった子もいる。
その度に失望のお声を頂戴し、何とかできなかったのか。と、歯がゆい気持ちを抱えていた。
そして、もっと早く点数が出るように。生徒が効率よく勉強できるように。と様々な仕組みを作り上げながら運営を続けた。
が、ある時気がついてしまった。
何かがおかしい。
我々塾側も、精一杯生徒のことを思って運営している。
また、生徒もちゃんと塾へ来て勉強してくれている。
しかし点数が上がらず、辞めていく子がいるという現実。
一方で、ちゃんと点数が上がり続けている子もいる。
この違いは何?塾に合う合わないの問題?
いや、それだけではない。必ず何かあるはずだ。
と定期テストの度に、数百人いる全生徒がテストまでに何をどれだけ勉強して、結果何点だったのか?を調べ続けた。
結果として、点数が上がる子と、そうではない子では、
塾以外の時間の過ごし方に大きな違いがあることがわかった。
◆違い6項目
その違いの項目だけを列挙すると、
1)スマホコントロール
2)睡眠の質、時間
3)栄養(特に朝食)
4)宿題をするタイミング
5)学校授業への取り組み
6)保護者様の学習への関わり方
こんなところだ。
今まで我々はテストの点数を上げるために、
『予習・復習が大事!』
『間違えた問題は何度も解き直ししよう!』
『英単語の覚え方はこれだ!』
などの、テストの点数に直結する部分の仕組み化や改善を続けてきた。
が、なぜか何をやっても点数が上がっていかない子に関しては、
この6項目がガラ空きであるということが分かった。
つまり、塾でどれだけ勉強時間を確保しても、この6項目がガラ空きであればそれは焼石に水とまでは言わないが、効率の良い学習であるとは言えない。
穴の空いたバケツに水を注いでも水は溜まらない。
まずはバケツの穴を塞ぐ必要があったのだ。
今の学生はとても忙しい。
勉強と部活だけでなく、スマホやゲームの時間も確保する必要がある。
その時間を捻出するためにも効率的にテストの点数を上げてあげたいし、
この6項目を整えることで、勉強以外の部分にも必ず良い影響が出ると確信している。
そのためにも、塾は勉強を教えるだけ場所ではあってはいけない。
親子共に多忙な毎日を過ごす現代において、学習塾の在り方が問われる時が来ている。
◆教育革命
そして私は、すぐにSNSでこう宣言した。
『塾の常識をぶち壊し、教育革命を起こす。』
テストの点数を上げるだけの塾ではなく、その子がこれから生きていく上で大切な何かを経験し、
目的に向かって計画的に学び、それに近づいていく楽しさを知ってほしい。
そのためには、勉強以外の教育が必要である。
現代はムダな情報が多すぎる。
本当に自分に必要な情報をキャッチできている人はほとんどいない。
芸能人のゴシップや、お菓子を食べ続けるショート動画を見ても何の役にも立たない。
そんなこと自分でも分かっているはずなのに、AIのせいでそのスマホには自分好みのムダな情報で溢れかえっている。
その一方で、それを知った瞬間から人生が激変するような知識も同じくネット上に溢れかえっている。
AIが生活にもたらしているメリット・デメリット
ショート動画によるドーパミンの暴走
ブルーライトや食事と睡眠の関係性
など
こんな情報を生徒だけでなく、保護者様も巻き込んで共有し、三位一体となって生徒の人生をサポートする。そんな塾を目指す。
ご家庭ではご家庭でやるべきことを。
塾では塾で。
生徒は生徒で。
今までは各々がバラバラの方向を向き、各々が本気で一生懸命取り組んでいたこの部分の認識を一致させたい。
そこを教育していく。
絶対にやりきる。
◆まとめ
今までも何度かブログに書いているが、
いよいよ大人が本気で学ぶ必要があると感じる。
スマホの登場からたったの15年で世界は大きく変化した。
が、人間はそれの使い方を学ぶことなく今に至っている。
iPhoneを開発したスティーブ・ジョブズはこう言っている。
「私は子供たちが家でテクノロジーを使用する程度を制限してる」
これがすべてだ。
我が子を愛するなら、大人がこの言葉の真意についてもっと学ぶ必要がある。
何も制限されていないスマホを子供に渡す行為は、サバンナにライオンを放つのに等しい。
一度、放たれたライオンを柵の中へ閉じ込めるのがどれだけ難しいかは容易に想像できるのではなかろうか。
もっと大人が学ぼう。
我が子を愛するなら。