【点数を覚える】計算しない麻雀の点数
Mリーグファイナルもいよいよ大詰め!
毎日楽しくMリーグ観戦をしている「日曜日」と言います。
周りにもMリーグを見て麻雀を始めた人が結構いますが、
大体みんな点数計算がネックとなっているんですねぇ。
ということで、
【すぐに「覚えられる」麻雀の点数】をここに記載したいと思います。
ポイントは2つだけ。
1つ目は「覚える」という所。麻雀の点数計算は計算ではなく暗記なんです。
暗記と言っても難しいものではありません。
近いところで言うと、掛け算の九九と一緒。
「7×3は?」と聞かれたら皆さん脳内で「シチサン ニジュウイチ」と瞬時に変換しますよね。
「えっと、7が3個あるから・・・」とはなりませんよね。
麻雀の点数を覚えると九九と同じ感覚で申告できるようになります。
ポイントの2つ目は「全てを覚えないこと」です。
うん。書いていて矛盾しているように思えます。
でも実際にそうなんです。正確には「最初から全てを覚えなくていい」ということになります。
麻雀の点数表を見ると大量の項目がありますが、出現率に大幅に偏りがあります。
もう少し具体的に言うと、「60符」以上は出現率が極端に低いので一旦覚えなくて大丈夫です。
じゃあ、何を覚えればいいのか?
書きますね。
①メンゼンあがりピンフあり
②メンゼンあがりピンフなし
③副露あがり
④チートイツ(できれば覚える)
※メンゼンは副露せずに(ポン・チーせずに)あがること。
※副露あがりはポン・チーしてあがること。
これだけです。
正確な数字は分かりませんが、上記だけであがり全体の大半を占有していると思われます。
上記以外に「ハネマン以上」がありますが、それは分かる方が多いと思うので今回は割愛します。
今回は1翻~マンガンまでということになります。
なんか覚えられそうじゃないですか?
いけそうな気がしてきませんか?
ただ、ここで1つだけ残念なお知らせをしておきます。
麻雀には「親と子」、「ロンあがりとツモあがり」が存在するのでパターンは4つずつあります。
これだけ聞くと結局16パターンあるんかいとなるかもしれませんが、これを簡単に覚える方法があるんです。
なお、Mリーグや巷の雀荘では「切り上げマンガン」のルールが主流のため切り上げマンガンで行きます。
※ネット麻雀は切り上げないケースが多いですが、自動で計算してくれますからね。
早速いってみましょう。
【すぐに「覚えられる」麻雀の点数】のはじまりはじまり。
・覚える呪文
今回覚える呪文は以下のみとなります。
これを覚えるだけで大抵の点数が分かります。
解説は書いていきますが、まずは覚えることだけ先に書いちゃいます。
■これだけ覚えましょう
<子 ロン>
セン、ニセン、サンキュー、ハッセン
イチサン、ニーロク、ゴーニー、ハッセン
<子 ツモ>
ナシ、ナナトーサン、イチサンニーロク、ニセンヨンセン
ゴミ、ゴットー、センニセン、ニセンヨンセン
<親 ロン>
イチゴー、ニック、ゴッパー、ワンツー
ニセン、サンキュー、ナナナナ、ワンツー
<親 ツモ>
ナナヒャクオール、イチサンオール、ニーロクオール、ヨンセンオール
ゴヒャクオール、センオール、ニセンオール、ヨンセンオール
※上記にチートイツは含みません。チートイツは後段で触れますが、余裕が出てから覚えれば大丈夫です。
まずは上記を復唱して覚えるだけで点数が分かるようになります。
さて、ではどういう場面で使われるのかを解説していきます。
呪文みたいなのを覚えれば点数が分かるようになる理由が分かります。
①-1 メンゼンあがりピンフあり
<子のロンあがりの場合>
セン、ニセン、サンキュー、ハッセン
(1000、2000、3900、8000)
はい、声に出すか脳内で繰り返してください。
覚えるまで繰り返し、忘れたら読み返してください。
【解説】
メンゼンのピンフありなので、最安値は「ピンフのみ」のセン(1000点)です。
「リーチ・ピンフ」ならニセン(2000点)
「リーチ・ピンフ・ドラ」ならサンキュー(3900点)
「リーチ・ピンフ・イーペーコー」でもサンキュー(3900点)
ハッセン(8000点)はマンガンです。「ピンフ」の1翻とは別に3翻分の役が付けばマンガンとなります。
①-2 メンゼンあがりピンフあり
<子のツモあがりの場合>
ナシ、ナナトーサン、イチサンニーロク、ニセンヨンセン
(400-700、700-1300、1300-2600、2000-4000)
はい、繰り返し!
子のツモあがりは、相対する親と子で支払う点数が違うのでこういう表記となります。
【解説】
鋭い方なら気づいたかもしれません。
「メンゼンでピンフありのツモあがり」の場合、最低でも「ピンフ・ツモ」の2翻が確定しますので、この呪文は「左から、2翻、3翻、4翻、5翻」となります。
このパターンでは1翻が存在しないので、最安値は「ツモ・ピンフ」のナシ(400-700)となります。
「ピンフ・ツモ・ドラ」ならナナトーサン(700-1300)
「リーチ・ピンフ・ツモ」もナナトーサン(700-1300)
もし上記に裏ドラが乗って「リーチ・ピンフ・ツモ・裏」になればイチサンニーロク(1300-2600)です。
ツモ・ピンフ(通称ピンヅモ)を基準に1翻増えるたび上記の呪文が右に進みます。
※補足ですがツモの点数申告は「子の点数-親の点数」の順番に申告します。
「ナシ」と覚えると700-400と言ってしまいそうですが、「シナ」と覚えるとその後が言いにくいので「ナシ」で覚えるのが推奨です。
さて、子のメンゼンピンフありは以上です。
色々書きましたが覚えるのは2つだけです。
セン、ニセン、サンキュー、ハッセン
ナシ、ナナトーサン、イチサンニーロク、ニセンヨンセン
はい、繰り返しましょう。
次は親の場合です。
①-3 メンゼンあがりピンフあり
<親のロンあがりの場合>
イチゴー、ニック、ゴッパー、ワンツー
(1500、2900、5800、12000)
構造は子の時と同じです。親なので点数が約1.5倍になります。
【解説】
親でのピンフありのメンゼン系は超強力です。
メンタンピンという麻雀用語がありますが、「リーチ・タンヤオ・ピンフ」のことです。
※メンタンピンの「メン」は「リーチ」という意味で使われています。
親で「タンヤオ・ピンフ」をテンパイして「リーチ」をかけるとその時点でゴッパー(5800点)以上になります。
ドラが絡んでいるまたは、裏ドラが絡むだけでワンツー(12000点)となります。
①-4 メンゼンあがりピンフあり
<親のツモあがりの場合>
ナナヒャクオール、イチサンオール、ニーロクオール、ヨンセンオール
(700オール、1300オール、2600オール、4000オール)
あれ、これどこかで見たような・・・
そうです。子のツモあがりのパターンと酷似しています。
イチサンとか、ニーロクとかさっきも出てましたよね。
【解説】
親のツモあがりは子のツモあがりと違って相対者が全員子になるため支払う点数が同一となります。
またピンフありのツモ系は子と同じで、「ピンフ・ツモ」の2翻が最安値で「ナナヒャクオール」となります。
「リーチ、ピンフ、ツモ、ドラ」でニーロクオール(2600点オール)となります。
上記の「メンタンピン」をツモった場合もニーロクオール(2600点オール)となります。
2600点を3人からもらえるので、7800点の加点となります。
これは子のマンガンに匹敵する点数なので、ロンあがり同様に親でのピンフありのメンゼン系は超強力です。
さて、「メンゼンあがりピンフあり」のパターンは以上です。
最後の親のパターンを復唱しましょう。
イチゴー、ニック、ゴッパー、ワンツー
ナナヒャクオール、イチサンオール、ニーロクオール、ヨンセンオール
さて、続いてのパターンに行きましょう。
②-1 メンゼンあがりピンフなし
<子のロンあがりの場合>
イチサン、ニーロク、ゴーニー、ハッセン
(1300、2600、5200、8000)
あれ、またイチサンとかニーロクが出てきましたね。
覚える単語が実は少ないことが分かってきました。
【解説】
ピンフなしのパターンなので、最安値は「リーチ」のみや、「タンヤオ」のみ等のイチサン(1300点)となります。
「ピンフ」のみがセン(1000点)だったので、「リーチ」のみの方がイチサン(1300点)でお得だなと一瞬思いがちですがそうではありません。
「リーチ・ピンフ」ならニセン(2000点)なのに、ピンフが付かなかったせいで「リーチ」のみのイチサン(1300点)になってしまったと思いましょう。
さてここで子のメンゼンロンあがりの呪文をピンフあり、なしで並べましょう
ピンフあり:セン、ニセン、サンキュー、ハッセン
ピンフなし:イチサン、ニーロク、ゴーニー、ハッセン
セットで覚えましょう。
②-2 メンゼンあがりピンフなし
<子のツモあがりの場合>
ゴミ、ゴットー、センニセン、ニセンヨンセン
(300-500、500-1000、1000-2000、2000-4000)
なんかめっちゃ覚えやすい。
ゴットー以上は丁度倍になってますね。
【解説】
最安値は「ツモ」のみのゴミ(300点-500点)です。
たとえ安い手でも、あがることはとても重要です。ゴミと覚えますが、決してゴミではありません。
実践で良く出るのは「リーチ・ツモ・ドラ」のセンニセン(1000点-2000点)等です。
こちらもピンフありの呪文と並べてみましょう
ピンフあり:ナシ、ナナトーサン、イチサンニーロク、ニセンヨンセン
ピンフなし:ゴミ、ゴットー、センニセン、ニセンヨンセン
ロンあがりと違い、ピンフありの場合は「ピンフ・ツモ」の2翻スタートなのでピンフありの方が点数が高いです。※ツモのみは1翻スタートのため
つづいて親の場合です。
②-3 メンゼンあがりピンフなし
<親のロンあがりの場合>
ニセン、サンキュー、ナナナナ、ワンツー
(2000、3900、7700、12000)
あれ、これどっかで・・・
そうです。子のメンゼンピンフありロンあがりと同じです。
ナナナナ(7700点)があるのは、子の場合は4翻で切り上げマンガンとなるためハッセンになりますが、
親の場合は3翻なので切り上げマンガンとはなりません。
また、子がピンフありのパターンなのに対して、親はピンフなしの場合がこの呪文となるため注意が必要です。
【解説】
今回覚える中では一番高いニセン(2000点)スタートです。
「リーチ・ドラ」でも裏ドラ次第でナナナナ(7700点)となりますし、
「イーペーコー・赤・ドラ」などはダマでナナナナ(7700点)です。
愚形待ちでリーチに行きにくい場面でも、役さえあればダマで十分な打点を持てるケースがあります。
さて、こちらもピンフありなしを並べてみましょう。
ピンフあり:イチゴー、ニック、ゴッパー、ワンツー
ピンフなし:ニセン、サンキュー、ナナナナ、ワンツー
はい繰り返し覚えましょう。
②-4 メンゼンあがりピンフなし
<親のツモあがりの場合>
ゴヒャクオール、センオール、ニセンオール、ヨンセンオール
(500オール、1000オール、2000オール、4000オール)
覚えやすすぎる!
マンガンまで全部倍々です。ありがとう!
【解説】
「ツモ」のみが最安値のゴヒャクオール(500点オール)
最速テンパイを目指して手組みをしてリーチまでたどり着いてツモったとしましょう。
最低でも「リーチ・ツモ」のセンオール(1000点オール)から。
道中で、タンヤオやらドラやら絡めば得点が倍々になっていきます。(※注意 マンガン以降の上昇部分は倍々ではない)
さてこれも並べましょう。
ピンフあり:ナナヒャクオール、イチサンオール、ニーロクオール、ヨンセンオール
ピンフなし:ゴヒャクオール、センオール、ニセンオール、ヨンセンオール
ここまでがメンゼン系の点数でした。
実はこれで本日覚える内容の8割くらいはカバーできます。
これから副露(ポン・チーあり)の場合の覚え方を書いていきますがメンゼン系と呪文は同じです。
③-1 副露あがり
<子のロンあがりの場合>
セン、ニセン、サンキュー、ハッセン
(1000、2000、3900、8000)
はい。メンゼンあがりピンフありと全く同じです。
鳴いてロンあがりはピンフと同じと覚えましょう。
③-2 副露あがり
<子のツモあがりの場合>
ゴミ、ゴットー、センニセン、ニセンヨンセン
(300-500、500-1000、1000-2000、2000-4000)
はい。今度はメンゼンあがりピンフなしと同じです。
セン、ニセン、サンキュー、ハッセン
ゴミ、ゴットー、センニセン、ニセンヨンセン
繰り返すだけです。
【解説】
「役牌・ドラ」をロンあがりするとニセン(2000点)
ツモあがりするとゴットー(500点-1000点)つまり加点は2000点です。
副露をすると「ツモ」という役が無くなるので、ロンでもツモでも同じ得点帯になります。
良くあるのが「タンヤオ・赤・ドラ」をロンあがりでサンキュー(3900点)、ツモあがりでセンニセン(1000点-2000点)等です。(ツモの方が100点お得。)
※厳密には条件を満たすとテンパネという現象が起りますが、符の話は次回したいと思っているのでとりあえず無視で良いです。
さて、親も原理は同じなので簡単です。
③-3 副露あがり
<親のロンあがりの場合>
イチゴー、ニック、ゴッパー、ワンツー
(1500、2900、5800、12000)
③-4 副露あがり
<親のツモあがりの場合>
ゴヒャクオール、センオール、ニセンオール、ヨンセンオール
(500オール、1000オール、2000オール、4000オール)
はい。どちらも呪文自体を覚えればどこで使うかだけの話です。
副露したら、ロンならピンフあり系、ツモならピンフなし系と覚えましょう。
【解説】
副露は打点を捨ててでも早くあがりたい時に取りやすい戦略です。
例えば「メンタンピン」のイーシャンテンの際に、上家からテンパイになる牌が捨てられたとしましょう。
鳴かずにメンタンピンのままで進行した場合、その時点ではイーシャンテンのままとなるが、テンパイすればゴッパー(5800点)以上が確定することは先ほど書きました。
それが非常に強力とも書きました。
鳴けば「メン」の部分は無くなるが、「タンヤオ・ピンフ」でニック(2900点)のテンパイをその瞬間に取ることが可能です。
瞬間のテンパイと打点。その局面ではどちらが得なのかを判断する際に、副露するとどの程度打点が下がるのかを把握していないといけません。
※上記の例の場合、よっぽどな状況(ツモ番がほとんどない、欲しい牌が捨てられてすぎでしまいこのままだとテンパイできない、2900点あがれば1着あがりヤメ可能 etc)じゃない限りはメンゼンで行こうとなるわけです。
イチゴー、ニック、ゴッパー、ワンツー
ゴヒャクオール、センオール、ニセンオール、ヨンセンオール
以上が副露の場合の点数でした。
メンゼン系を覚えてしまった後なら楽勝ですね。
ということで、ここまで覚えれば大抵の場面で点数申告可能です。
復唱して頭に入れた後は、ネット麻雀でも放送対局の観戦でも構わないので手牌を見て何点なのかを答える遊びを繰り返しましょう。
④チートイツ
世の中には法則に全く従わない事象が多々あります。
麻雀における異端児はチートイツです。
まずあがり形ですが、「トイツを7つ揃える」です。
そして点数も唯一のカテゴリとなります。(符のことは次回やりますが、25符という謎の符となります)
ここは全部先に書きます。
<子 ロン>
イチロク、サンニー、ロクヨン、ハッセン
(1600、3200、6400、8000)
<子 ツモ>
ハッピャクセンロッピャク、イチロクサンニー、ニセンヨンセン
(800-1600、1600-3200、2000-4000)
<親 ロン>
ニーヨン、ヨンパー、クンロク、ワンツー
(2400、4800、9600、12000)
<親 ツモ>
イチロクオール、サンニーオール、ヨンセンオール
(1600オール、3200オール、4000オール)
鋭い方は気づいたかもしれません。
ツモの呪文少なくね?
そうなんです。チートイツは2翻役でメンゼンでのみあがれるため、ツモの場合は「チートイツ・ツモ」で3翻が確定します。
つまり上記呪文のツモのパターンは1番左が3翻スタートです。(ロンは2翻スタートです。)
異端児ですが点数計算はしやすく、マンガン未満は倍々に増えるだけなので覚えやすいです。
【解説】
子はイチロク(1600点)、親はニーヨン(2400点)スタートと覚えましょう。
イチロク、サンニー、ロクヨン
ニーヨン、ヨンパー、クンロク
と唱えていると覚えます。
ツモも親はそのままイチロクオール、サンニーオールなので覚えやすいですし、
子もハッピャクセンロッピャクとイチロクサンニーという1600を基準とした覚えやすい点数なので暗記しましょう。
子なら、「リーチ・チートイツ」のロンはサンニー(3200点)
「タンヤオ・チートイツ」のロンもサンニー(3200点)
余談ですが、「ホンロートー・チートイツ」(7トイツ全てが1、9、字牌)がロクヨン(6400点)なのは麻雀の納得できないシリーズの常連です。
また、トイツ7組という特性上、ドラは必ず2枚ずつ乗ります。(赤は別)
そして、チートイツが2翻役のため以下のような一撃性を秘めた役でもあります。
「リーチ・チートイツ・ツモ」だとイチロクサンニー(1600点-3200点)ですが、
裏ドラが乗った場合必ず2枚乗るため「リーチ・チートイツ・ツモ・裏・裏」となり、マンガンを素通りしてハネマンとなります。
以上チートイツでした。
■おわりに
さていかがだったでしょうか。
元々、知り合いに点数計算を伝える目的でまとめたものがあったので、せっかくなのでnoteに記載してみました。
符の部分もあるので次回紹介できればと思います。
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