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保護猫 トライアル

ここ最近、コブが元気がないので
「やっぱり猫は猫同士の方がコブも嬉しいかもしれないなぁ、」
ともう1匹をお迎えしようかどうしようか考えていました。

先週の日曜日、市のホームページで保護猫活動をしている団体が譲渡会を開催するとあったので、ちょっと様子を見にいってみようかなって気持ちになりました。

以前は保護猫とはいわなかったけどここ最近では保護猫って言葉になったのね。
時代だねえ。保護猫の譲渡会も初めて。どんな感じかしら?

🐈

コブは19歳だから受け入れる猫が、動きが活発で戯れる仔猫よりも5、6歳以上のシニア猫はどうかなぁと考えていましたが、会場には1歳未満の仔猫たちが来てました。

団体の人に、我が家のコブの状況を話して、「シニア猫を見てみたいんだけど」と伝えると、会場には来てないけれど探してる条件に良さそうな猫がいると教えてもらいました。

その子が見出しの写真の猫。
名前は「もうくん」白黒のハチワレ猫 1歳8ヶ月 去勢済みオス猫。
性格は「人見知りで警戒心が強い。自分から寄ってこないけど、猫には寄って行く」
と紹介してくれました。


すぐにこのまま家猫にお迎えじゃなくて、トライアルと呼ぶお試し期間を申し込んで来ました。

そして今週の日曜日、団体の方に連れられてもうくんが来ました。

期待しすぎないように、でも気持ちがトキメキます。どんな猫かな?
コブと相性が合うといいなあ。

🐈

来てみて初対面で6キロある姿を見てビックリしました。
巨大。なんか睨まれると威圧感がある猫で、気圧されました。

トライアルの間はゲージで飼うようにといわれています。
でも、ゲージがちっさすぎないかな?絶対動けないよね?
てか、サバよんでない?1歳でこんなに体が大きくなることあるん?

私のイメージしてたことと、これまでの猫を飼っていた記憶と、目の前のもうくんの現実の姿がかけ離れすぎて戸惑いながら、団体の方の説明を聞きます。

脱走しないように玄関と窓に柵や網戸ロックを取り付けてあるかの聞き取りや確認、空調がないならサーキュレーターを回し続けるようにとか、水や食事の与え方やトイレをしたか様子を写真を撮って報告するように、など覚えきれないほどの注意事項と説明を聞いて同意書にサインしました。

保護猫の条例とかあって、規約があるからなんだろうけど、猫は本来ならウチの中にいても自由に行動したい動物では?
今って猫が外に出ないように室内にいてもゲージに中に飼うって、聞いたから「へえ、そうなんですね」と返事しながら「猫は窮屈そう」って思っちゃいます。

新しい環境に猫が慣れるために、ゲージの中に入れておくことや慣れるまでは水や食事を摂らない場合もあることは経験で知っています。

それにトライアル期間中は団体の猫なので、脱走しないように見守っていなきゃいけないこともわかるのですが、今って猫はこういう環境で暮らしているんだなぁ。

ウチの子たちは今まで家の中で好きな場所で自由にしてるし、庭も1日に何回か散歩するんですといったら

「お宅の猫が大人しいからレアなケースなだけで猫を外に出すなんてそんなことありえません。絶対に室外には出さないください」と強くいわれました。

コブの話をしただけなのに、猫が外に出るってことにずいぶんと警戒してるみたい。


🐈

トライアル2日目。
コブはゲージの中のもうくんに感心を全く寄せず。
もうくんは、水も食事も摂らず。
新しい環境に怖いのか、警戒して怒っているのか、ものすごく威嚇してくる。

…うーん、可愛いと思えない。むしろ怖い。
これは猫同士より私との相性が合わないかも。

猫のためにとか団体の方に悪いとかいってるより、もうくんのために今回のトライアルは中止した方がいいような気がする。

🐈

3日。
深夜2時 トイレが合わないのかオシッコが落ち着いてできないといった様子で、トイレ砂の上を困って歩き回って鳴いている。
ご飯も水も摂ってない。様子を見ているとダンボールの中に隠れてしまう。
きっと空腹になれば食べてくれるだろうけど、排泄できないのはかわいそう。

コブもネロも保護猫で、ペットショップで買わなくてお迎えした猫たちでした。
野良猫だったのを保護した猫もいたけどこんなに手強かった猫はいなかったなあ。

おそらく、もうくんは野良猫だったのを捕獲されて来たんじゃないかなあ。
人や家の中に懐かない気がする…。


無理してトライアル続けてる間に、もうくんがストレスで弱ったり人間への警戒心を強めてしまったら家猫で飼えないんじゃないかという予感しかしない。

どうしよう。
あずかってまだ48時間だけど、私がもうくんとやっていける自信がない。

それに、もうくんにとっては、ここがずっとの家ではない気がする…

それは猫だって同じで、直感で、ここは自分の家じゃないって分かってるはず。

どうする?けど、長引かせない方がいい。



団体の方からも、
「猫のためにもトライアル中、無理だと思ったら返してくださって構いません。」
と説明で聞いてたから、朝、「飼っていく自信が無いのでトライアル中止したいです」と伝えました。

そうしたら連絡のあと、もうくんをサッと引き取りに来てサッといってしまいました。

保護猫譲渡ってこうなの?
私の猫感と、保護団体の猫の考え方が違ってるみたいなのはわかった。

今と私の子どもの時代の猫を飼う環境も違がうし、保護猫もたくさんいるから団体の方もお忙しいんだと思うけど。
私の子どもの頃も、今の猫も「猫を誰か飼ってくれないかなあ?」って、一方は必死で飼い主を探していて、「大事にするね」ってもらって来たんだけど。
そういうやりとりって無いのね。

中にはもらっても「ウチじゃ飼わないって言ってるでしょ!返して来なさい!」って叱られて、ワンワン泣いてお世話するからってお願いして、でもダメだったら「お母さんが飼っちゃダメって。返してこいって。」と泣く泣く返しに行って謝って後ろ髪を引かれながら置いてくる。みたいな感じだった。


もっと、なんていうか、猫をもらうとか飼うって情があった気がする。
保護猫譲渡は飼う人と団体と猫の間に決まり事が先にある印象。

今回はあっけなくて、私は心の整理が追いつかない。

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