2019.4.7(日) 音楽との出会いの原体験と趣味の押し付けの話 (SYNCHRONICITY '19 Day2)
日曜日はSYNCHRONICITY、2日目でした。
最初は土曜日の1日目だけで、2日目は行かない予定だったんです、実は。
こういうフェスの出演アーティストって、第一弾、第二弾とかって段階的に発表されるじゃないですか。
それで、最初の発表では見たいアーティストが全部1日目に集まっていたので、じゃあ1日目だけでいいかと思っていたら、あとから発表になったアーティストでどうしても見たいのが2日目に登場することが判明して、やられた! と思いながら2日目のチケットも追加で買いました。
2日目のお目当てはというと、「Yasei Collective」「bohemianvoodoo」「fox capture plan」の3バンド。
SANOVA と Yasei のどっちか迷ったんだけど、新しい出会いを求めて Yasei を選択。
ボヘとfoxの間の時間に、ichikoroは聴いてみたかったんだけど、duo に入場制限がかかっていて、foxが見られなかったら本末転倒なので、諦めて入場待ちしたため、残念ながら見れずでした。
2日間のフェスとかって、通し券を買うかどうか迷いませんか?
早めに申し込まないと通し券は売り切れちゃうし、かと言って、二日とも見たいアーティストが出るかどうかわからなかったりするし。
ま、こういう音楽フェスの場合、新しいアーティストと出会うことを期待して、何も考えずに通し券を買うっていうのもアリなんですけどね。
わりと、ジャズとかインスト界隈の音楽を聴いていると、プレイヤーが単独で他のバンドにゲスト出演したり、いろんなバンドに所属しているプレイヤーが集まってコラボしたりするので、それをきっかけに好きなバンドが増えていくってことは、他のジャンルより多いんじゃないかと思います。
ただ、そういうつながりとは関係ない、まったく違うところへジャンプするには、こういうフェスとかで、たくさんのバンドが集まっているところへ行って、偶然に出会うっていうのが必要だなと思ったりもするんですよね。
そういう偶然とは別に、新しいものに出会うきっかけとしてあるのは、人に教えてもらうってこともあります。
1日目の帰り際に、ADAM at の玉田さんと、JABBERLOOP、fox capture plan の岸本亮さんのトークイベントがあって、そこでも話していたんですけど、好きなものを人に押し付けるのも大事だよって話で。
思い出してみると、僕が音楽をちゃんと聴きはじめたのって高校の頃なんですね。
中学の頃はあんまり音楽に興味がなくて。
音楽好きな友達もいなかったし、家族もあんまり興味なかったし。
父親は古いボサノバとか好きで聴いてましたけど、あんまり好きになれなかったし。
それで、高校の時にたまたま偶然に音系の部活に入ったのをきっかけに音楽を聴きはじめたんです。
その部活は軽音楽部みたいな感じだったんですが、T-SQUAREやCASIOPEAといった日本のフュージョンバンドの曲をよく演奏していまして、そこから音楽に入っていったものだから、今の僕の音楽の趣味というのは形成されてしまったのだなぁ、というところはあります。
そうなんですけど、やっぱり高校から音楽を聴きはじめたから、いったいどんな音楽が良くて、聴くにしてもどこから手をつけていいのか、最初はまったくわからなかったんですね。
何を聴いていいかわからなかったので、親しかった部活の友達の一人に相談したら、それじゃあというので、その友達が好きなアルバムを適当に選んで貸してくれることになったんです。
だいたい、一回に4〜5枚くらいで、月に1〜2回の頻度で。
ジャズ、フュージョン、ロック、ギターメタルなど偏ってはいたけど、いろんなジャンルやアーティストのCDを貸してくれて、彼とはとても音楽の趣味が合ったのか、だいたいみんな好きになれたんですよね。
ある意味、その友達の彼に教育されたのでもあり、彼の趣味を押し付けられたとも言えますね。
そして、そのころの音楽体験が僕の音楽の趣味のコアになっていることは間違いがない。
だから、たまーに友達をライブに誘ってみたりしているんだけど、なかなか意気投合できる人がいないもので、難しいよなぁと思ったりします。
何しろ、聴いている音楽ジャンルがニッチなもので。
刺さる人には刺さるんだけど……っていう感じ。
ただ、普通に生活していたらほぼ出会わない音楽ジャンルなので、やっぱり玉田さんが言う通り、押し付けてでも出会わせないと、刺さる人も見つからないかというわけで、なかなか難しいところです。
こういう音楽フェスに誘ってみれば、一気に紹介できるからいいのかなと思ったりするけど、昼から夜まで8時間近くも立ちっぱなしで音楽聴くのも、好きじゃないとかなり苦行の部類に入るので、誘いにくいよねって思ったり。
要するに、オタク趣味を理解してもらおうとするのはなかなかに難しいことなのだなと、今さらながらオタクに共感してみたりしているのです。