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2019.1.16(水) SUSONOトークイベント 山田ルイ53世×佐々木俊尚

昨日はSUSONOというコミュニティの月に一回のイベントの日でした。

以前の日記にも書いたけれど、ゆるいつながりやコミュニティというものに興味があって、試しにという感じで参加しています。
月一回のトークイベントはゲストがなかなか豪華で、今回で参加するのは2回目ですが、もっと早く参加して話を聞きたかったなと思うくらい。

今回のゲストは、1月のテーマが「笑い」ということで、お笑いコンビ・髭男爵のツッコミ担当、山田ルイ53世さん。
実のところ、お笑いはほとんど見ない、TVも無い、なのでお笑い芸人やネタについてはまったくもって疎くて、髭男爵がどんなネタをやっていたのかってまったく知りませんでした。
それでイベント会場に行くまでの間に、YouTubeで予習を少し。
「ルネッサーンス!」のフレーズとワイングラスで乾杯しながら「〇〇かーい!」というツッコミをする漫才ネタというのだけはわかりました(汗)。

今度からもっとちゃんと下調べしてから行きます。反省。

さすがに喋ることと人を笑わせることを仕事にしているプロらしく、のっけから山田さんのペース。
トークイベントでこんなに笑うってないんじゃないかな、なかなか。

いわゆる一発屋と言われる芸人さんは毎年毎年入れ替わり立ち替わり出てくるわけですが、髭男爵もその一発屋といわれるカテゴリのコンビだったそうで。
印象的だったのは、その一発屋芸人というのは、やっぱり見下されるというか、下に見られると言われていたこと。
それこそ「ルネッサーンス!」のようにフレーズで印象付けられてしまうと、それ以外が記憶に残らないから、メインの漫才のネタの面白さだったり、間の取り方のうまさだったりというのがフォーカスされなくなってしまうのだそうだ。
その印象に残るフレーズだけで売れる、笑いが取れるわけではなくて、実際はそれ以外のところが面白くないと売れるわけがないんだけど、その一発芸だけが頭に残るから、それ以外が軽視されて、誰にでも簡単にできるなんて言ってナメられる。

言われてみれば確かにその通りで、山田さんは本を数冊書いているんだけど、その本が賞にノミネートされたりすると、一発屋芸人なのに賞にノミネートされるほどの文章が書けるなんて意外と失礼なことを言われることも多々あるということだ。
たしかに、理不尽で失礼な思い込みだと思うけど、顧みれば自分の中にもそういうイメージはあったなと思うところもあり、ちょっと反省しました。

本は面白そうなので読んでみたいと思います。

山田さんが異色なのは、お笑いの世界で成り上がってやろうとか、有名になろう、成功しようと思ってないというところなのかもしれない。
もともと学校も中退したりして引きこもっていたところに、たまたま学園祭か何かで漫才をやらないかと誘われて、やってみたらウケて調子に乗ってやり始めたのだそうだ。
だから、引きこもりとか学校とかとまったく違う土俵に行けば、今の場所から逃れられるとか、たまたまやれてるからやってるとか、これ以外にやれることがないとか、そういう前向きじゃないモチベーションなんだけど、そういう動機も意外と大事なんだよなと思ったりもします。

あとは佐々木さんが、とんねるずが嫌いって言っていたこと。
クラスのガキ大将のような強者の笑いが好きじゃないっていうのは、わかるなあと思いましたね。
ああいうのをみていると、僕もいじめられる側だったし、いじられている側の気持ちに共感してしまって、嫌な気分になって笑えないんですね。
そうじゃなくて、人間的に弱い側、人間くささみたいなものを持っている側の笑いのほうが好きというのはたしかにある。
シルクハットをかぶって「どうもー」って言って出ていうのは、自分はいじられる側ですという表明であるというのは、納得感がありましたね。

演劇でエチュードとかやってみて思うのは、意図的に人を笑わせるのってかなり難しいんだよねってこと。
それができる技術を身につけているというのは、すごいことだなあと思います。
エチュードをやっていると即興だから、いろんなハプニングが起こって、それで笑いが起きることはよくあるんだけど、笑わせようと思って笑わせるのは簡単じゃないんですよね。
でも、たまに上手くいって観客が笑ってくれると、嬉しいし、テンションが上がります。
山田さんもアドレナリンが出ると言っていたけど、その通りで、そういうのってクセになるんですよね、たぶん。

話を聞きながらけっこうたくさんメモをとったんだけど、まだファクトしか書けてなくて、抽象化まで行ってないので、聞いた話と感想しか書けないですけど、メモを見ながらもう少し深めていろいろ考えてみたいですね。

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