SONY FE 24-105mm F4 G OSSを使ってみた感想【写真編】
こんにちは。
久しぶりの記事投稿ですが、今回は、純正超人気Gレンズである、SEL24105Gを写真の観点からレビューしたいと思います。
1.結論
先に、結論を言ってしまうと、写真では買わなくていいレンズです。
動画については、動画編で述べますが、手振れ補正がしっかり効いてくれるので、手持ち撮影、1本で済ませたいとき、ボディ側に手振れ補正がないとき(a6400など)なら、買いなレンズです。
2.このレンズの写り
数値的なお話は、ネットで調べてもらえばわかるので、今回は実際に使用した感想を重視して書きます。
・よく言えば、とてもクリアな描写。悪く言えば、無難な描写。
いきなり、ズバッといいましたが、まずはこちらの作例をご覧ください。
この写真は、表紙の写真と全く同じです。表紙の写真は、レタッチで色鮮やかになるように調整しています。24mm側での撮影です。
※筆者はaps-cカメラを使っているので、36mmの焦点距離になります。
なんか、モヤっとした描写ですよね。このレンズで写真を撮っていて感じたのが、バキバキの解像度ではないということです。風景写真であれば、ライバルレンズのSEL2470Zの方が良い写りをしてくれます。
・単焦点レンズ並みの描写も可能。しかし、単焦点レンズには負ける。
一応、単焦点レンズのような綺麗な写真を出すことも可能ですが、ISO感度をかなり上げる必要があります。次の作例をご覧ください。
こちらの写真は望遠側の105mm(35mm換算150mm)で撮りました。
一見、純正の無印単焦点レンズと同等の写りをしていますが、あくまで無印レンズ並みです。zeissやGレンズの単焦点と比較すると、そこまで、、、な印象です。ちなみに、下の作例はBatis 40mm F2で撮りました。
やはり、単焦点の方が写りは素晴らしいですね。
・レンズ本体も高いが、付属品も高い。
このレンズは新品だと、単体で16万円、中古でも14万円はします。しかも、フィルター径が77mmなのでNDやミストフィルターなども単体で2万円はします。そのため、良い写りをしてくれる単焦点レンズやGM単焦点は1本買えてしまうくらいの値段になってしまうので、コストパフォーマンスは正直あまりよくないです。
3.SEL2470Zとの違いは?
標準ズームレンズ(小三元ズーム)でライバルとなりうるのは、SEL2470Zです。私は、SEL2470Zを1年近く撮り続けてきたのでその作例とともにレビューします。
撮影地は上が宮崎県五ヶ瀬町、下が熊本県阿蘇山エリアです。どちらも隣の村なので、環境はさほど変わらないと思います。
実際に使ってみて、感じたことは、SEL2470Zの方が、ZEISSレンズだけあり、逆光に強く、風景写真の色乗りがとても良いなと感じました。
SEL2470Zの場合、Jpegでも絞れば青空の色をくっきり出してくれますが、SEL24105Gだと、絞っても色乗りは変化せず、むしろ眠い写真になったので、使いにくかったです。表紙の写真はRAW現像時に、青色のトーンカーブを引き上げて、”意図的に”自然な写りにしています。
これも全く違うタイプのレンズだなという印象です。
SEL2470Zの方は、キレイで、レタッチしなくても作品になりうる描写をしてくれます。一方で、SEL24105Gの方は、純粋に写りは良いものの、メッセージ性のないありふれた写真が撮れます。
総評として、
・SEL2470Zがおすすめな方
→安く抑えたい(新品11万、中古6万)/風景写真をよく撮る/緑色と青色の発色が大事/軽いレンズが欲しい(約430gです)方。
・SEL24105Gがおすすめな方
→色乗りではなく、カバーしている焦点距離が重要だと思う/手振れ補正がちゃんと効く/動画撮影で1本だけで済ませたいと思う方。
です。私は、写真は基本的に単焦点レンズで撮る派なことと、Zeissレンズの色味が大好きなので、SEL2470Zの圧勝でした。
4.最後に
最後に、SEL24105Gで撮った作例を載せて終わろうと思います。
今まで、高評価レビューが出回っていたので、期待してSEL24105Gを使いましたが、眠たい写真ばかり出てくるので、拍子抜けしました。
個人的には、ズームレンズ買うならSEL2470Zの方を選びます。
最後までお読みいただきありがとうございました。