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カメラを触れない期間を通して気づいた『自分にしかできない表現力』について
こんにちは。
今回は、前回の記事で話した『カメラに触れない期間』を通してどのような変化があったのかという話をしていきます。
前回の記事はこちら⇓
前回の記事の内容をより分かり易くした動画を見つけたので、載せておきます。
1.カメラに触れない期間『前』の私
(1)レンズ構成
まず、大きく変わったことがレンズ構成です。
レンタル含めて、この期間前に触ったレンズたちは、
・sony SEL2470Z
・sony SEL24F28G
・sony SEL20F18G
・sony SEL55F18Z
・sony SEL90M28G
・sony SEL70350G
といった、the純正レンズです。
(2)レンズの選び方
機材の選定基準は、”有名フォトグラファー”が良いレンズと言ったものをベースで自分が納得のいくレンズを使っていました。
これが、大失敗の原因の1つだと思います。
自分が何を求めてレンズを選んでいるのか軸がブレブレだったと思います。
(3)表現力のこと
世間で言われているthe cinematicになっていました。自分軸というものはなかったように思います。
実際の作例はこちら。
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この写真を今振り返ると、まず、明暗差がはっきりしていませんね。また、色味も薄いです。この当時は露出の三角形について意識していなかったので、今ならもっと絞るかもしれません。
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色味は悪くないと思いますが、表現したいことが今一つ伝わらない写真な気がします。今なら、龍側の目線で撮ったり、もう少し露出を上げ気味にするかなあと思います。この写真はマクロレンズで撮ったので、もっと寄るのも悪くないです。
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この時、広角レンズは下からワイドに撮ると勘違いしていましたが、左上が切れていてもったいないなと思います。
もっと右に移動して撮った方が絵的にもいい気がします。
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これも、今見返すと、何が撮りたいのか意味不明ですね。
真上から切符を撮ったり、手に切符をもって撮った方が色んな事が伝わるメッセージ性のある作品になるかなと思います。
では、次に動画について
⇓この動画は、カメラを始めて1年経たないくらいに本気で撮影、編集したものです。(今は、こんなの撮りませんが。)
色味的に、SEL2470Zで撮っていることと、福岡の西新エリアを中心に撮影しているというのはわかります。コーヒーに特化した動画というのもそうなんですが、メッセージ性がないですよね。
確かに、福岡はコーヒーのレベルがとても高く、美味しい所ばかりです。
でも、その素晴らしさが動画から伝わってこないんです。
西新エリアは撮影環境としてはとても素晴らしい場所なので、次回、福岡に行った際に撮りなおそうと考えています。
2.カメラに触れない期間『後』の私
(1)レンズ構成
レンズ構成はこのようになりました。
・Sigma 16-28mm F2.8 DG DN
・Batis 40mm F2
・Sigma 65mm F2 DG DN
そう、純正レンズがなくなりました。そのレンズ選びの基準がこちら⇓
(2)レンズの選び方
「カメラに触れない期間」を経てからのレンズ選びの基準はこの一つ、
『ファインダーをのぞいた瞬間、ドキドキするかどうか』のみ。
無意識のうちに、胸が高鳴るかどうかが今の私にとって最も大切な基準です。そして、次に、色の部分を見ています。
どんなにスペックの高いレンズであっても、『自分の表現したい色、空気、雰囲気』が出せなければ選択肢から除いています。
それの良い例が広角レンズです。
あの最強レンズとも謳われるSEL24F14GMではなく、なぜ安いSigma 24mm F2 DG DNを使うのか? このレンズを選ぶ基準にすべて理由が詰まっています。
この基準を明確化するために、レンズ購入の際には、レンズをレンタルして実際の旅撮影やクライアント撮影での実戦投入をします。どの会社からレンタルするのかについては別記事でまた書きます。
(3)表現力がどう変わったのか
私が2か月半ほどこの『カメラに触れない期間』を置いた後、自分の表現したいこと、基準、軸がはっきりした後、レンズをそろえて撮った作品がこちらです。
※先に言っておきますが、上手いカメラマンと同じ機材をそろえたからといって、同じような素晴らしい写真が撮れるわけではありません。
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これらの写真は、記事執筆時点でまだSNSで載せていない、なんならレタッチすらしていない沖縄で撮った写真です。
全てjpegです。
久しぶりにこのファイルを開けて見ましたが、見ているだけで心を動かされるような写真です。カメラに触れない期間前とはだいぶ変わった気がします。では、沖縄以外の写真も見ていきましょう。
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いかがでしょうか?
自分なりに全ての写真において、自分軸が表現されているなあと感じます。
「カメラに触れない期間」を経てからは、どんな機材でも(高級レンズでも、キットレンズでも)上手くコントロールして撮る自信あります。
今もっているレンズ機材は、そのレンズの強みと、自分軸がマッチしている、より素直に表現できる機材を揃えています。
では、さいごに、動画を見ていきましょう。
このような写真、動画作品へと、カメラに触れない期間を通して、何となくの作品から、”意志、メッセージ性を持った作品へ”と変化していきました。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。