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SIGMAとZEISSで撮る奈良旅

こんにちは。
先日、奈良公園にぶらり旅をしてきたのでその作例とともに記事を書いていきます。
使った機材は、sony α7SIII、Zeiss Batis 2/40、Sigma 16-28mm F2.8 DG DN、Sigma 65mm F2 DG DNです。

1.Zeiss Batis 40mm F2 CFの作例

なんやかんやで毎回、必殺ショットを生み出すBatis 40mm F2。思い出深いレンズでもあります。
こちらは、興福寺近くで撮った鹿さんです。後ろのガチャガチャと相まって、平成の初期感が満載の写真になっています。Batisはこういう色を出すのが得意なので、Zeissだから青が得意と言っても、Sonnar、Distagon、Vario-Tessar、Planarでだいぶ特徴が違うのでZeiss好きからすれば、おもしろいです。

こちらもBatisで撮りました。砂埃がある環境でレンズ交換をしたのでセンサーにゴミがついていましたが、Luminar Neoの除去機能できれいさっぱりになりました。
隣の電線も消してもよかったのですが、あったほうが自然なので敢えて消さずに残しました。

春日大社の中央に鹿さんがいたのでパシャリ。
周囲の人をきょろきょろ見ながらだったので、その風景から「まるで参拝者を選んでいるかのような現代風狛犬」だったので面白かったです。

この写真は、東大寺大仏殿で撮りました。
さすがa7SIIIと言いたくなる写真です。こちらは、ISO 64000まで上げていますが、ノイズがほとんどありません。その上、肉眼よりよく写っている!
7SIIIの底力を見せつけられた1枚です。そして、Zeissレンズだからこその深みのある青色も上手に表現できています。

Zeissの最後の写真はこれです。
鹿もそうですが、野生動物を撮る際には、動きが早いので何枚も撮ることがコツの1つです。このアングルも6枚くらい撮った内の1つです。目線が良いですよね。

2.Sigma 16-28mm F2.8 DG DNの作例

さて、次は、Sigma 16-28mm F2.8 DG DNの作例です。

東大寺に入ったときに、「ここは広角レンズの出番だ」と強く感じ、ほとんどこのレンズを使っていました。
記念写真風で撮れたこの1枚。後から見返すと、人が吸い込まれていくような雰囲気があります。

下から東大寺を見上げてみました。
空のグラデーションが良く表現されています。

基本的に、どんなに性能の良いカメラとレンズであってもこのような写真は撮れず露出が建物の暗い方に当たるor空に合わせる のどちらかになります。

私は、ケースバイケースですが、
・今回のような空のグラデーションをはっきりさせたいときには、敢えて絞って後から暗い部分(今回なら建物)を明るく調整していく。
または、

・この写真のように、主題をはっきりさせたいなら、暗い部分(この場合は背景の建物)に露出を合わせ、RAW現像で空の部分を調整していく。
というように撮ります。安全なのは2枚、別の露出で撮ってしまうことです。

さて、次は、a7SIII × Sigma 16-28mm F2.8 DG DNの組み合わせで暗所撮影です。東大寺大仏殿に入った瞬間、「暗すぎるでしょ、ここ」と本音が漏れてしまうほど肉眼では真っ暗です。
そこで、ISO64000まで上げて撮った作例がこちらです。RAW現像時に多少ノイズ除去はしていますが、この艶のある綺麗なグラデーション。素晴らしすぎます。ちなみに開放F2.8で撮っていません。この作例はボケを減らすために広角16mm側で、F5で撮っています。

3.Sigma 65mm F2 DG DNの作例

では、最後に65mmで撮った作例を見ていきましょう。

こちらは、桜井市にある大神神社にて撮影した1枚です。
Contemporaryシリーズ屈指の描写性能だけあって、写りが凄まじいですね!
Artシリーズと遜色ない、(65mm artは要らないんじゃないかくらい)いい写りをしています。

標準域では、Zeiss Batis 2/40を使っている上、BaitsもAPS-Cモードにすれば60mmになり、最短撮影距離もSigma 65mmより短いです。そのため、何度も売却しようかと悩んだレンズでもあります。

しかし、Sigma 65mm F2はいざ撮ってみると抜群の切れ味に強いインパクトを与える、メッセージ性の強い写真が撮れます。
そして、弱点もほとんどなく(弱点と言っても、夜間動画撮影時のAFが弱めなことと、このサイズ感なのに400gもあることでしょうか)、細かいところまでしっかり写し取ってくれるレンズです。APS-Cモードなら、中望遠の97.5mmとこちらも魅力的。

私が、Batisではなく、Sigma 65mmを使う場面は、『写真で』『構図、露出、色味を全て理想通りに撮れる』と直感で閃いた時に使います。
例えば、この作例もひらめきがあったので、あえて65mmを使いました。⇓

上の神社の作例では、灯篭や石畳の明暗具合だけRAW現像の時に調整しましたが、森の緑色には手を加えていません。

こちらは、鹿せんべいに夢中な鹿さんです。
鹿がこんなに夢中になっている場面を横からパシャリできるのもSigma 65mmのいいところでもあります。
レンズだけで400g台あるので、片手で持っても安定して手ぶれがほとんどしません。フルサイズカメラにもAPS-Cにもよく合うレンズです。

Sigma 65mmで撮った作例は他にもたくさんありますが、記事が長くなってきたのでここでおしまい。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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