”探し求めて、私はバケペンを選んだ。” pentax 6x7 Takumar 105mm f2.4作例付きレビュー
こんにちは。
今回は、先日導入したバケペンで昼撮影も行ってきたのでそのことを作例とともにレビューしていきます。
1.初めに結論
まず、このレンズの特徴として、オールドレンズらしいフワッと描写、オレンジ色、緑色の発色が素晴らしいです。
そして、オールドレンズらしからぬ解像度もとても高いです。
しかしながら、弱点として、青色の発色が悪いこと、F2.4とあれど、夜間撮影には向いていないことです。
2.昼の撮影
まずはこちらの作例から。
色味はオールドレンズのようなオレンジ色が強目に出つつも解像感もしっかり出ています。
現代のレンズと比較して、まろやかにはなっているものの、もう少しまろやかな柔らかい描写の方が個人的には好きです。
光が横から入っている状態の作例です。
ミストフィルターをつけていないのにこの写りです。
光が綺麗に拡散しています。
真正面からはベンチの関係で撮れなかったので、少し横から。
さすがバケペンという写りです。
ただ、どの作例も露出オーバー気味で撮っています。
適正露出で撮ると、暗めに写ってしまうことが残念です。
さてさて、それが問題の青色問題です。
この作例は、raw現像で青色のトーンカーブとハイライトをいじって少しでも青色が目立つようにしたのですが、jpegだとそんなに青色が出ないです。
これは、フィルターをつけることで解決する話なのかなと考えています。
緑色の発色は素晴らしいので青色がよく出るフィルターをつけることで緑色の出方は落ちないのかなという心配もあります。
公園で置いてあった自転車を撮りました。
ネットで調べると、”バケペンは中判のため、35mm換算で50mmです”という情報が出てきますが、実際のところ、フルサイズカメラで使うと、105mmで撮れます。
地面に当たっている光の明暗具合が絶妙です。
これも気になった部分ですが、夕方の時刻に撮影する場合、暖色の調整がとても難しいです。
ホワイトバランスのカラー調節モードを細かく設定してなんとか不自然にならないようには設定したものの、4000K台にセットしても、暖色がかなり強く出る傾向です。
こちらは、とある公園からふと空を見上げた時の写真です。
ホワイトバランスを電球で撮っています。105mmなのでピントを合わせると、さすが!上空のB787-8が写っています。航空会社まではわかりませんが、お腹が白いので、JALかな?と。。。
3.青色を出すフィルター候補
では、ここから、青色を出せるフィルターの中で思いついたものを紹介していきます。
(1)tokyo grapher opf-480s
↑このフィルターです。
このメーカーのはかなり愛用しているのですが、値段が高いのがちょっと残念。。。
バケペンは67mmのフィルター径なので、1万円を少し切るくらいですかね。
作例を見た感じだと、青というより水色が強調されすぎて、緑色が消えてしまう気がします。
森を写しても、青緑色になる感じがします。
(2)Kenko ノスタルトーンブルー
こちらのフィルターも人気です。
作例を調べてみた感じ、こちらのフィルターはどこか、丸みを帯びるようです。
(3)Kenko ホワイトミスト
最近発売されたこのフィルター。
動画界隈では有名なブラックミストのホワイト版らしいです。
作例では、ふんわり描写が得意とのことなので、バケペンはシャドウが重い印象があるのでそこがふんわりとなり、青色に近づければいいかなくらいに考えて選びました。
4.夜の撮影
では、次は、夜の作例です。
まずは、リフレクション系から。
少し乱れた様子はあるものの、シャドウ部に変なノイズもなく綺麗です。
夜撮影で気づいたこと。
それは、解像力の凄さです。
この作例もそうですが、かなりバキバキに写ります。現代レンズでもここまで映るのあるのかなくらいです。
一体、(低画素機のa7siiiでこれなので、)高画素機で撮ったらどうなるのかかなり気になります。
これも拡大すると分かるのですが、観覧車の中まではっきりと写っています。
もはや怖いレベルで解像度がすこぶる高いレンズです。
しかし、実は、これ、どれもF2.4、ISO12800で撮っています。
これだけ明るい名古屋の繁華街でこのISOなので、田舎や温泉街など光がほとんどない環境下では、たとえa7siiiであってもノイズを免れることはできないでしょう。
夜の撮影向きではないです。
では、ボケの確認を。
まー、オールドレンズとは思えないくらい綺麗ですね。
開放で撮っていますが、楕円感もそこまで大きくなく、しっかり丸になっています。中望遠レンズはどうしても、開放だと角は楕円になるレンズばかりなのですが、バケペンは違いましたね。
5.まとめ
まとめとしては、弱点で、青色の発色が悪いこと、夜間撮影には向いていないことがありますが、解像度、色味で現代の他の中望遠レンズの追随を許さない素晴らしい描写力でした。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※次回更新日、未定です。