見出し画像

ツール・ド・北海道2022レースレポート

3年ぶりに開催されたツール・ド・北海道で那須ブラーゼンが大躍進。谷が第2ステージで優勝し、個人総合4位で歴史あるステージレースを締めくくった。

リザルト

1st ステージ

1位 今村 駿介(チームブリヂストンサイクリング)
2位 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン)
3位 山本 大喜(キナンレーシングチーム)

9位 谷 順成(那須ブラーゼン)
16位 西尾 憲人(那須ブラーゼン)
24位 佐藤 大志(那須ブラーゼン)
37位 西尾 勇人(那須ブラーゼン)
45位 金子 大介(那須ブラーゼン)

2nd ステージ

1位 谷 順成(那須ブラーゼン)
2位 門田 祐輔(EFエデュケーション-NIPPOディベロップメントチーム)
3位 ルバ トマ(キナンレーシングチーム)

13位 西尾 憲人(那須ブラーゼン)
27位 西尾 勇人(那須ブラーゼン)
38位 佐藤 大志(那須ブラーゼン)
45位 金子 大介(那須ブラーゼン)

3rd ステージ

1位 今村 駿介(チームブリヂストンサイクリング)
2位 中井 唯晶(シマノレーシングチーム)
3位 ガルシア マルコス(キナンレーシングチーム)

8位 佐藤 大志(那須ブラーゼン)
18位 西尾 憲人(那須ブラーゼン)
26位 谷 順成(那須ブラーゼン)
33位 西尾 勇人(那須ブラーゼン)

個人総合

1位 門田 祐輔(チームブリヂストンサイクリング)
2位 ルバ トマ(キナンレーシングチーム)
3位 松田 祥位(チームブリヂストンサイクリング)
4位 谷 順成(那須ブラーゼン)

3年ぶりに開催された北の大地での闘い

2019年以来の開催となったツール・ド・北海道。2022年は道央地域の厳しい山岳を含んだコースで3ステージが行われた。

那須ブラーゼンは、キャプテンの谷、地元北海道出身の西尾兄弟を中心に5名を選出。厳しい3日間のレースに臨んだ。

【第1ステージ】山岳を3つ超える難関ステージ

第1ステージは2級にカテゴライズされる山岳を3つ超える難易度の高いステージが初日から用意された。

レースはスタートしてすぐに2名の逃げが決まる。直後に1つ目の山岳を控えていることもあり、集団はこれを容認。先頭と1分差程度で山岳を迎えた。

1つ目の山岳で早速ペースが上がり、人数が30名ほどに絞られ、すぐに2つ目の山岳に突入。山頂を超え下りきった先で16名の先頭集団が形成。ここに谷が入った。

西尾兄弟らが含まれる後続の集団との差は、一時は吸収目前まで迫ったが、3回目の山岳で再び拡大。逃げ切りが濃厚になる。

3回目の山岳で先頭集団はペースアップし、谷は5名の後方集団で先頭を追う展開。残り20kmを切ったところで先頭に追いつき、先頭は9名に。

10kmを切ってから優勝に向けたアタック合戦が始まり、3名が先行。それらの動きの中でここまで消耗していた谷は集団から遅れ、単独で9位でゴールとなった。

後続では第2集団で西尾憲人がゴール、そのほかの選手も時間内にゴールし、第2ステージに駒を進めた。


【第2ステージ】後半のアップダウンが勝負の決め手に

第2ステージは序盤に1級山岳を越え、その後も終盤にかけてアップダウンを繰り返し、スタート地点に戻ってくる今大会最長の186kmコース。コース後半のアップダウンやゴール前約500mから始まるひらふ坂が、ステージ争いや総合争いに影響することが予想された。

レースはスタートしてアタック合戦となり、しばらくして7名が抜け出す。那須ブラーゼンは、この逃げに誰も乗せていなかったため、レース後半の動きに備えた。

この日唯一の山岳を越え、後半に差し掛かったタイミングで集団から動きが出て、10名以上の追走が形成。ここに那須ブラーゼンからは、谷と西尾憲人がこの動きに乗った。

追走集団は先行した7名に追いつき、後続のメイン集団とは4分以上の差をつけ、逃げ切りが確定的となる。

残り距離が短くなり、先頭集団からは優勝をかけたアタックなども起こるが、一つのままゴール手前のひらふ坂に差し掛かった。

登りに入り早々に仕掛ける選手も現れる中、レース前から仕掛ける場所を決めていたと話す谷が、残り300mで加速する。他を寄せ付けないパワーで登り切った谷が自身としてもチームとしてもUCIレース初勝利となるステージ優勝をもぎ取った。

総合上位が含まれるメイン集団とは4分以上離れたこともあり、総合は4位にジャンプアップ、ポイント賞ジャージも獲得した。


【第3ステージ】激戦を締めくくる173km

第3ステージは、序盤に2級山岳を越え、細かいアップダウンを繰り返しながら苫小牧まで下ってゴールする173kmで行われた。前日の結果により、谷がポイント賞ジャージを着用して出走となった。

レースはスタートしてアタック合戦となり、激しい展開の中から2名が集団から抜け出す。程なくして、集団からは8名の追走が形成され、ここに佐藤が入った。

メイン集団とは3分以上の差が開き、先頭では今大会最後の山岳ポイントで動きなどがあり、メンバーが少し入れ替わるも快調に逃げ続けた。

メイン集団では主にリーダーチームのEFエデュケーション-NIPPOディベロップメントチームが集団を牽引し、徐々に逃げ集団との差を詰めていくが、吸収する勢いでは詰まらず、先頭の逃げ切りが確定した。

人数を減らしつつ進んだ先頭集団には佐藤が食らいつきゴールを目指したが、最後は少し遅れ、8位でゴールとなった。

約1分差でゴールしたメイン集団では、危なげなく谷がゴールし、総合4位を守り切った。

ポイント賞ジャージは、この日ステージ優勝した今村選手に逆転され獲得を逃したが、ステージ1勝と総合4位と過去1番の成績でツール・ド・北海道を終えた。



那須ブラーゼンでは、noteのクリエイターサポート機能や有料記事を通して、応援いただいている皆様より活動資金のサポートをしていただく取り組みを行っております。
皆様から頂戴した収益はすべてチーム活動資金とさせて頂きます。那須ブラーゼンは発足以来、プロサイクルロードレースチームの新たな収益構造のあり方についてチャレンジをして参りました。今回の取り組みもまた、日頃よりテキストを通して活動を見守ってくださっている皆様からのお力添えを、チームの力として取り込むことを目的としたものです。引き続き、那須ブラーゼンへの応援・ご支援のほど、何卒、宜しくお願い致します。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?